素人目線の映画感想ブログ

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ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅 /カバンの中から、ファンタスティックビースト、カモン! 


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 ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅
 (2016年 アメリカ映画)  85/100点


ここの所、心がすさみそうな映画ばかり見ていたものだから、何だかとっても心洗われる鑑賞でありました。

『ハリーポッター』の世界観そのままに、新キャラクター達が織りなすめくるめく魔法世界の冒険譚。
予告編では何だか愛らしい動物が出てくる、ほのぼのファンタジーのようにズレた宣伝してますけれど、結構ダークファンタジーの味付けが濃くてワクワクします。『ハリーポッター』シリーズの中盤以降の重たい空気が好きだったので、なおさら好みでした。
また、相変わらずイギリス流のセットや魔法描写が洗練されていて、観ていて心底楽しかったものです。


では、まずは新進気鋭のキャラクターたちをご紹介!

ニュート・スキャマンダー(エディ・レッドメイン)
ファンタビ

魔法世界のムツゴウロウこと、ニュート先生登場!
彼は魔法動物の研究家です。手にしているフーテンなカバンに入り込むと、あら不思議。そこは魔法動物でいっぱいの研究室。さながらナウシカの秘密の部屋のようです。

彼は、本来は魔法動物にしか興味がなく、魔法世界がどうなろうと知ったこっちゃないような気がします。が、ひょんなことから魔法世界と人間世界を揺るがす大事件に巻き込まれます。乗りかかった船とばかりに活躍してみせますが、他の方のブログでも散々言われている通り、魔法動物は逃がすは、マグルの前で軽はずみに魔法を使うは、身から出たサビだらけ。
こんにゃろうは、笑顔を見せれば何でも許されると思っとろーが。

エディ・レッドメインは、つい最近でもホーキンス博士を演じたりと、理系男子を、あざとく見事に演じております。


ティナ・ゴールドスタイン(キャサリン・ウォーターストーン)
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元・闇払い(テロ特殊部隊みたいなもの?)の一員だった魔女ですが、とある失態から今はデスクワークに降格。元の部署に戻りたいばっかりに手柄がほしくって、魔法動物をうっかり逃がしたニュートをとっ捕まえては、見て見て私の活躍どうよどうよと、なかなか空気の読めないアピールを続けます。
見た目から、長谷川町子の漫画から飛び出たような彼女は、ピーナッツを喉に詰まらせそうなほどのドジっ子キャラクター。本作のヒロインです。


クイニー・ゴールドスタイン(アリソン・スドル)
ファンタビ3

ティナの妹でいて、姉とは真反対にセクシー系魔女。といっても、心は極めて純粋で優しいという、ある意味本作最大のファンタジーを担います。
しかし、相手の心が読めてしまうという、エスパー魔美を彷彿とさせる恐ろしいスキルを保持。男子にとっては最低な欠点です。恥ずかしくって、普通なら一ミリも近づけません。しかし、男が自分を見てどう思うかなどはすでに達観。母なる海ほどに深い包容力でそれを受けとめる彼女は、ある意味本作最大のファンタジーを担っているのです(二度目)。


ジェイコブ・コワルスキー(ダン・フォグラー)
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普通の人間…、『ハリーポッター用語』で言うところの、すなわちマグルです。
小太りで優しい彼は、パン屋を出店しようと銀行に資金調達に訪れた所、ニュートと知り合うことになります。
彼はクイニーに惚れ込みますが、魔女とマグルは一緒になれないという魔法界の法律が阻みます。終盤のとある展開に哀しみがあって、グっと来ます。こんなおデブおじさんとセクシー魔女の恋路を、しっかり描くところがいいじゃないですか。

また彼は、初めて目にする奇跡のような魔法や魔法動物の数々にリアクションをすることで、我々観客のナビゲーターになっているという、重要な役どころでもあります。
すなわち、『魔界大冒険』におけるのび太のようなポジッション。


パーシバル・グレイブス(コリン・ファレル)
ファンタビ5

最初はコリン・ファレルとは気づかなかった。闇払い組織のトップ。
彼は悪役として君臨しています。驚いたのは、彼の指示一つで、公式に容疑者を死刑台送りにできるところでした。魔法界の法治制度ってどうなってんの!? おまけに、魔法によって受刑者が「死」を望むように催眠をかけるってのが、おぞましいものです。

それにしても、彼の杖さばきがカッコイイです。思えば、『ハリーポッター』シリーズの醍醐味の一つは、杖を使った撃ち合い戦闘でしょう。派手な光線で押しあいへし合いする姿は、ほぼほぼドラゴンボール。とはいえ、この新鮮な戦闘様式に興味深々。CG感満載でルールもあまり分からんクィディッチより、よっぽど観ていたい闘いです。

堂々たる悪役の風格が、さすがコリン・ファレルと思うところですが、終盤で驚くべき正体を明かします。いやいや、本来の正体よりも、その直後から演じる役者が変わることにビックリ仰天。それがまた大物俳優なことにも驚きましたが、コリン・ファレルからしたら、「そのままオレじゃいかんかった!?」と、いじけまくりなことだったでしょうねえ。気の毒だわ。


そんな魅惑的なキャラクターたちは、『ハリーポッター』シリーズとは違って最初から魔法使いのベテラン揃い。だもんで、序盤から惜しげもなく、ファイナルファンタジー真っ青のド派手な魔法エフェクトを披露します。
それがまたカッコイイし、面白いし、最高です。
特に、壊れた建物がみるみる元に戻っていく魔法は、気持ちよくって痺れました。

個人的には、逃げ出した魔法動物がどうちゃら…というくだりは、正直どうでもよくって。なんだか『ポケモンGO』みたいと巷では言われてますけど、エディのカバンから、常に魔法動物たちが虎視眈々と逃げ出そうとしている様子を見るに、サトシより遥かにポケモン・マスターへの道のりは遠い、と言わざるを得ません。

fanntasutexiku.png


というわけで。

久しぶりに、楽しく微笑ましい映画観賞でありました。
似たようなカバンを取り違えるという、古典的な展開さえホッコリできる序盤に、段々重苦しくなっていく中盤から終盤。そして、幾つかの切なさを残す決着。それはもう、お腹いっぱいの充実感を味わえることでしょう。
特に、終盤の「記憶を失う」くだりはドストライクです。思えば、個人的に、『君の名は』に求めたかったラストって、こんな感じなんですよ。

というわけで!

シリーズ化がすでに決定している第一作目としては、大合格点の出来栄えだったと思います。
続編につながるであろう伏線もタップリで気にさせます。これは、第2弾も必ず観るであろう!


  

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Posted on 2016/12/05 Mon. 22:17 [edit]

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05

コメント

こんにちは 

よくこの映画感想ブログを拝見しております。次見たい映画やDVDを借りるときに参考になります(^^)
先日私もファンタスティックビースト観てきました!予想よりはるかに面白かったです。
ハリーポッターと賢者の石が公開された時は小学生だった私も大人になって、まさにファンタスティックビーストの少し大人向けな世界観は凄くハマりました。
終盤はスピード感があってアトラクションに乗っているような気分になりました。

闇払い達が崩壊した建物をスラスラ〜っと直していくシーン、かなりかっこよかったですよね!
見終わったあと、自分も魔法世界の人間だったらマグルなんだな…なんで私は魔法が使えないんだろうと本気で落ち込みました笑
ハリーポッターよりも時系列はずっと昔のストーリーだと知って、ハリーポッターの物語に繋がる…というか、影響している部分もあるようで続きが本当に楽しみです。

長くなってしまいましたが、これからも映画感想ブログ楽しみにしております(^^)

URL | みさ #- | 2016/12/09 08:12 | edit

みさ 様 

コメントありがとうございます!

いつも拝見してもらえてるなんて、とっても有り難いです。

私も予想外に面白くて意外でした。
ほんわかした動物モノかと思ってましたけど、
ちょっとダークな味付けで良かったです。
最後の戦闘シーンもスピード感凄かったですね。

あんな魔法使えたら…本当だったら世の中から
「技術」はなくなって、人間はダメになるような気もします。

キャラクターも魅力があって、ドラマも面白かった。
「記憶を消す」シーンなんて、特に好きでしたよ。
目を開けると…誰もいない…、というカットにウルっときました。
まさか続編が楽しみになるとは思いませんでした。
だいぶ先ですけどね。

URL | タイチ #- | 2016/12/09 11:22 | edit

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