素人目線の映画感想ブログ

素人による、素人のための映画感想・レビュー。 映画文法や方程式なんのその。

※ネタバレがある時は、必ず<赤字>で標記します。点数の説明はこちら。

スティング /プロフェッショナル・騙しの流儀。 

 SUTEXINGU
 スティング
 (1973年 アメリカ映画)  
 90/100点



古い映画なんて、よほど映画好きでないと楽しめない…と思っている人もいらっしゃるかもしれません。

しかし。

本作は掛け値なしの傑作です。
ものすごい脚本の面白さ。騙し騙されの詐欺話(コンゲーム)が、心底楽しいです。

なんたって、ポール・ニューマンのカッコ良さが光ります。

ブラピにどこか似ている、若かりしロバート・レッドフォードも印象的ですが、まだまだ青い。主人公であるチンピラ詐欺師フッカーの師匠ヘンリーを演じるニューマンが、圧倒してカッコイイのです。

スティング1


悪玉ギャングのロネガンとのポーカーゲームのくだりは、珠玉の名場面です。

用心深く、弱みを見せないロネガンの隙を探し当て、酔い芸で心理戦を狙うヘンリーの技術に感服します。
周到にロネガンの心理を手玉に取り、ぎりぎりの所で彼の逆鱗を利用する名人芸。

クライマックスかと思えるほど緊迫した名場面ですが、物語上ではまだまだ中盤。最後の大仕掛けをぶっ放すための準備段階に過ぎないと分かった時には、もう、面白くってのめりこみましたね。

この大物をハメるために、フッカーやヘンリーは多数の雇われ詐欺師たちを召集。ロネガンをおびき寄せる偽のカジノを作り出し、多勢で騙す団体芸にも興味津々でした。

こういう描写には、詐欺師たちの世界観の広がりが感じられて好きです。

同じように、多数の登場人物が暗躍する『オーシャンズ』シリーズを思い出します。

余談で。

『めちゃイケ』で、「よいこ浜口」を裏カジノで騙すドッキリも思い出したけど、これが元ネタじゃないかなあ。

スティング2


しかも。

少しずつ罠を張っていく過程が、

The SetUp 「段取り」 

The Hook 「引っ掛け」 

The Tale 「作り話」 

The Wire 「電信屋」 

The Shut Out 「締め出し」 

The Sting 「とどめの一撃」と、章仕立てで丁寧に描かれるのが新鮮にさえ感じます。

そう、「古い映画」なんて印象は吹き飛びます。

ヒロインと呼べるヒロインが皆無なのも、ある意味新鮮。まるで、詐欺師版『アウトレイジ』の世界です。

鑑賞者(こちら側)を騙す仕掛けもバッチリ決まってます。
さすがに、「二転三転」と聞いていたから、最後の大オチは読めたけど、途中の「ヒットマン」のくだりには心底驚いた。
ざ…斬新だなあ。

その騙し技…、変にIT技術とか小難しい専門用語とかないから、とてもシンプルで分かりやすいってのもミソです。置いてけぼりになることなく、魅力的な詐欺師たちと同化して、華麗な騙しの芝居に酔いしれること間違いなし!

さわやかに幕を閉じるラストに、もう拍手喝采。

当然、続編が待ち遠しくなるラストカット。実際に公開された続編は、肝心のキャストが変わってしまい、「やや受け」だったそうですけどね…

スティング3


本作は、フッカーとヘンリーの素敵な師弟愛の話でもあります。

百戦錬磨のヘンリ―に比べると、フッカーはやや慎重さに欠けるお調子者です。こんな時に自宅に帰るんじゃない! 女に手を出すんじゃない! と幾つものツッコミどころを露呈。それをさりげなくフォローしているヘンリーの良き上司っぷりよ。

…これを観て、逆にロバート・レッドフォードが師を演じ、彼の若かりし頃に似ているブラット・ピットが教え子を演じた、『スパイ・ゲーム』をもう一度観たくなったものです。

「第46回アカデミー賞作品賞受賞」に納得の傑作。

未見の人には、是非オススメの逸品!


  

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Posted on 2018/01/01 Mon. 21:46 [edit]

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