素人目線の映画感想ブログ

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ゴーストバスターズ/2016年も、愉快なお化け退治。 


 ゴーストバスターズ新
 ゴーストバスターズ
 (2016年 アメリカ映画)  75/100点


ジャパニーズホラーが、一時期アメリカでブームとなったことがありました。
「ハリウッドよ、これが心霊映画だ」ってくらい、真の恐怖描写を見せつけられたんじゃないかと。

「幽霊」ってのは、本来は「怨念」とか「恨み」とか、闇よりも濃く、油絵のようにどろっとした「暗み」を抱えているんです。ジャパニーズホラーのようなじめじめした演出だからこそ、映える存在なのです。
アメリカ人も、このブームでそれをよーーく思い知ったことでしょー!

と思っていたら、これ。
ゴースト2
ぐへへ~、オーバーケーって…。
何もわかっちょらんじゃないかね。

というか↑これ、幽霊なんですか、悪魔なんですか、妖怪ですか? アメリカ人は、これらをちゃんと区別しているのでしょうか。
それとも、あまりに「人の恨み」をかい過ぎて、怨念というものを無意識にスル―しているんじゃないでしょうかね。
ここに、すごく大きなカルチャーギャップを感じるのは、私だけでしょうか。

別に、本作はコメディなんで、いーんですけどね!

本作は、誰もが知っている1984年の『ゴーストバスターズ』のリメイクです。
これが、公開前に痛烈に批判されていました。
オリジナル版がビル・マーレイやダン・エイクロイドといった中年オヤジ4人だったのに、本作では全て女性が演じることになったからです。これが、オリジナルファンの怒りをかったそう。

ただし、オリジナル版に思い入れがない人にとっては、大きな問題ではないと思います。本作の女性陣もまた、前作同様「冴えない中年感」という面白風味を醸していますから。
そして、「女性目線」で作られているのもミソ。普段の男目線映画に対し、ふんだんに皮肉を込めています。

例えば、彼らの仕事をサポートする秘書が、マッチョでイケメンなのに頭カラッポだったりします。主人公はそんなおバカな彼にメロメロで、彼がまずいと噴き出した珈琲をなんと飲んだりします。
普段、男目線映画でやっていることを「逆にしてやってみせてやる」というフェミニズム全開な描写だったりするのです。

だから、本作の4人のメンツに、セクシー系美女なんていません。普通、一人はそういうキャラを混ぜそうなものですが、いません。
「本当に冴えない女性ばかり」で構成されているのは、しっかりオリジナル版を踏襲しているのだと思います。

ゴースト4


で。
肝心な映画の中身ですが、これが…、まあ…、そ こ そ こ。

そもそもオリジナル版もゆる~い映画でしたけど、本作も同様。このゆるさを、のんきに眺めるくらいの気持ちであれば、楽しめるんだと思います。所々、クスリと笑える描写もありますし。
「ひょっとして、あれは幽霊だったんじゃ!?」と思わせといて、その人がひょっこり出てくるとか、ちゃっちゃいネタが好きです。

バスターズを支持しているようで、「ゴーストの存在は一般市民には極秘だから、貴方たちは詐欺として逮捕するね。いいよね? テヘっ!」って感じのマイペースな市長秘書と、閉口しているバスターズ面々という画も笑かします。

それから、「冴えない」感じであるけれど、主人公のエリン(クリスティン・ウィグ)が、どことなく可愛らしくてよかった。本当は「ゴースト」を信じているのに、大学での終身雇用を獲得するために気持ちを封印しているけれど、やっぱり「ゴースト愛」を抑えきれずに失職って流れがオツです。

終盤で成長した4人が、しっかりと武器を使いこなして戦っている場面は、爽快です。

っていう風に、所々は面白いんです。

ゴースト5


でも。

前述したように、私は本作の「ゴースト」が、果たして「幽霊」なのか「悪魔」なのか分からず、そこに引っかかって微妙にノレませんでした。
その「幽霊もどき」を、科学技術満載のレーザー光線みたいなもんでグルグル巻きの簀巻きにし、キャッホーとはしゃいでいるバスターズの姿に、戸惑いすら感じました。

おまけに、アメリカ人お約束の「核があれば、何でもできる。ダーーーー!」と言わんばかりの、とある描写にガックリ。

いいかい、アメリカの人たち…。
君たちが気づかないフリをしてのんきにしているかもしれないけど、世界のいたるところから、
ゴースト3
↑こんな目で見られているということを、常に忘れちゃダメですぜ… 本当に怖いんだぜ、人の怨念ってのは…


オリジナル版『ゴーストバスターズ(1984年)』の感想はこちら。


  

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Posted on 2017/04/16 Sun. 10:52 [edit]

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