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続・荒野の用心棒-ジャンゴDjango 最強のテーマ・ソング「ジャンゴ~♪」! 


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 続・荒野の用心棒-ジャンゴDjango
 (1966年 イタリア映画)80/100点


ご存知のとおりタランティーノ最新作であり、大傑作だった「ジャンゴ・繋がれざる者」の元ネタになった作品です。
タランティーノの映画の原点のひとつといっても過言ではないかもしれません。
そこで、西部劇を全く見たことのない私が、今回あえて手にとってみたわけです。
にわか鑑賞で、本当の西部劇ファンの方には申し訳ないところですが。

オープニングテーマが、「ジャンゴ・繋がれざる者」と同じだったので、導入から気持ちが入り込んでしまいました。テーマソングの冒頭で、ギターが小さく入る感じから、突然ボーカルが「ジャンゴ~♪」と大きく入るところが、やたらめったらにカッコイイ! 完璧なツカミでございました。
よく「ジャンゴ・繋がれざる者」を見る前に、予習で本作を見ておいた方が良い、という意見を聞きますが、私ははっきり言って逆だと思います。「ジャンゴ・繋がれざる者」を見てから、本作を鑑賞したほうが良いでしょう。やはり古い映画なので、テンポの面でややだるくなる時がありますが、テーマソングを知っているものだから、私はすぐに作品に引き込まれ、一気に鑑賞できたというものですよ。

本作は「続」と謳われていますが、クリント・イーストウッドの「荒野の用心棒」の続編ではありません。商魂たくましい映画会社が勝手に付けた邦題です。
とはいえ、ストーリーはやや似たり寄ったりでありました。

あらすじを簡単に簡単に。
ゴーストタウンと化しているメキシコ国境に近いある小さな町に、ジャンゴ(フランク・ネロ)が現れた。ジャンゴは、その町に巣くうジャクソン一味を一掃し、ジャクソンと対立していたメキシコ人の独立運動家・ウーゴの信頼を得る。ウーゴ一派と手を組んで、メキシコ政府軍の金を強奪するが、ジャンゴにはある企みがあった…」というお話。

お話の展開は荒唐無稽です。
完全にエンターテイメント重視という感じです。
特に、ジャンゴが常に引きずって携帯している「棺桶」の設定ね。
ま、そりゃ、誰だって思うでしょう。

そんなの持って旅が出来るか!?

見ていて気の毒になるくらい、重そうに見えます。その棺桶のためか、ジャンゴは基本「徒歩移動」です。
移動速度がやたらと遅く、鑑賞者にとっても苦痛になるというマイナス面を醸していましたよ。

  無題


しかし、この棺桶の中には秘密がありました。なんと機関銃が隠されており、そうとは知らずにジャクソンが連れてきた40人ばかりの手下どもを、一瞬にして蜂の巣にしてしまうのです。

うわはははは! パーティーヘようこそー!(声・野沢那智)
そんな声が聞こえてくるような、この怒涛の機関銃乱射シーンには驚かされました。
ジャクソン一味は、全く反撃の余地なく、まさに何が起きているのかも分からない内に、ギッタンギッタンのメッタンメッタンにやられてしまうのでした。
ジャクソン一味が気の毒…。
その瞬間のジャンゴのまばゆいばかりの楽しそうな表情は、この作品の主人公が決して正義のヒーローではないことを示唆しておりました。
そう、ジャンゴはどちらかというと「悪人」です。
後半、メキシコ人のウーゴと手を組んで、メキシコ政府軍の元に殴りこみ、無差別に殺しまくった挙句に財宝を奪い取るのですから!
政府軍の所に馬車で出向いて、女の子たちを乗せた慰問隊だと喜ばせ、次の瞬間、馬車にかぶさっていた布が取り払われると、銃を構えたジャンゴとウーゴ一派が飛び出してくるわけです。
スキを付いた鬼畜の作戦に、さすがのメキシコ政府軍もビックリ!
我先にと財宝に向かって突き進みながら、神業的な早撃ちで、メキシコ政府軍を遠慮なくなぎ倒していくジャンゴなのでした。
メキシコ政府軍の人たちは何にも悪くないのに…。

  無題1


実は本作で一番かわいそうなのは、ゴーストタウンでジャクソンやメキシコ人を相手に中立な立場で商売をしている、酒場のマスターかもしれません。
ジャンゴの機関銃の試し撃ちで店内の酒瓶をほとんど割られてしまったり、さきほどのメキシコ政府軍の財宝奪取作戦に無理やり参加させられたり、挙句にラストでは、ジャンゴに頼まれた伝言をキリっと伝えた後、ジャクソンによって殺されてしまうのですから。
ジャンゴ…完全に君のせいなんだけど…。

財宝(黄金)を奪った後、ジャンゴはウーゴに分け前を要求しますが、はぐらかされてしまいます。それでキレたのかもしれませんが、その後、ジャンゴはその財宝を全部かっさらって逃げ出すのです。全部です。一粒残らずです。血も涙もない鬼の所業とは、まさにこのこと。

というわけで、本作における主人公「ジャンゴ」は、決して善人ではないアンチヒーローとして存在しています。女性にも容赦のない言葉を放って傷つけますし。

ただ、本作の偉いところは、悪人としてのジャンゴが終盤でとんでもない窮地に陥り、今までの罪を清算させられてしまう点にあります。
なんと、盗み出した財宝をすべて底なし沼に落としてしまうという、これまで全てを完璧にこなしてきた男とは思えない大失態を犯すのです!
苦労して手に入れた大金を次の瞬間に失うという土壇場での運の悪さは、両津勘吉に匹敵。
さらに、ジャンゴに財宝を奪われたウーゴにあっけなく捕われ、両手を潰されてしまうのです。
続編をちらりとも狙わない、潔いハードな展開にしばし茫然となりました。

  無題2


もはや銃をまともにつかむことも出来ないまま、彼はかつて奥さんを殺したジャクソンへ最後の戦いを挑みます。
戦いの場所が、奥さんの眠っている墓場という演出が憎いです。
どうやって銃を撃とうかな…と準備中に試行錯誤しては、何度も失敗を重ねるジャンゴが、なかなかキュートに映し出されております。
とはいえ、結構あっけなく敵をやっつけるんだけど。

それにしても、彼を心から愛した女性は銃撃されて重傷を負うし、ウーゴも結局はメキシコ政府軍に倒されるし、結局彼の周りには、たくさんの「不幸」が付きまとっているのでした。

エンディングも、しっかりオープニングと同じ「ジャンゴ~♪」のテーマできっちり締めておりました。
素晴らしいタイミングで放たれる「ジャンゴ~♪」は、いい仕事してるなーと思わせる絶妙なうまさ。
こりゃ、ちょっとしばらくは、このテーマソングが耳から離れないでしょーな。

↓テーマソングは、こちら。



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続・荒野の用心棒 ~レンコン~/コップのはらわた


  

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Posted on 2013/03/28 Thu. 22:03 [edit]

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