素人目線の映画感想ブログ

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アジョシ 伝説のダジャレを思い出した。 


 ajoshi.jpg
 アジョシ
 (2010年 韓国映画)80/100点


またもや、だいぶ更新のインターバルを空けてしまいました。
どうも体調が戻らないんだなあ…。
寒くなったり暑くなったりの気候に、まんまとやられているのでした。

疲れ気味の中で、出来るだけ頭使わない映画を…と思って、アクション映画を選択することに。
本作は、韓国で公開当時の興行収入がナンバー1だったという、ウォンビン主演のアクション・バイオレンスです。

ウォンビンというと、韓国四天王と呼ばれるアイドル的俳優というイメージでしたが、兵役から戻っての復帰作は「母なる証明」での知的障害の青年という難しい役柄。そこでは、小鹿のような目が印象的で、かつ繊細なイメージを醸していたのですが、本作では何ともマッチョなスーパーヒーローアクションを披露しています。
少年のような面持ちに内包されたその怒りが爆発する時、容赦ない殺戮マシーンと化した彼は、悪人どもを心の芯から震え上がらせ、命乞いをさせるのです。

そう。

ど、どうか、ここはひとつ…ウォンビンに。なーんて。


さてさて。(すいません…体調悪いもんで)(ちなみにパクったダジャレです)

タイトル「アジョシ」とは、「おじさん」という意味です。
主人公が、物語の鍵となる少女の隣の家の「おじさん」だから。
アクション映画のタイトルが「おじさん」…
日本語だったら間抜けで使えないワードですが、韓国語だと「アジョシ」…さまになってますな。韓国人からしても、やはりカッコイイタイトルとして響くのでしょうか?
ハリウッド映画にも、日本語にしたらかっこ悪いタイトルって多いでしょ?
「スピード」=「速度」
「ワイルドスピード」=「乱暴な速度」
「ザ・ロック」=「岩」
「リ-サルウエポン」「最終兵器」
「ヒート」=「熱」
「ミッション・インポッシブル」=「不可能な任務」
「ソルト」=「塩」


日本語って、凝ると美しいんだけど、一般基本単語は、なんとカッコ悪いものなんでしょー。

さてさて。

簡略なあらすじは、「質屋を営むテシク(ウォンビン)は、唯一隣の家の少女ソミと心を通わせているが、ある日ソミは、母親とともに麻薬がらみの事件に巻き込まれ、誘拐されてしまう。元・特殊部隊であるテシクは、その特殊技能で少女を助け出すべく、組織に挑む」というお話。

「96時間」などでも見られる、事件に巻き込まれた主人公が、実は元・特殊部隊の一員で戦闘のプロフェッショナルだった的なよくあるお話の韓国版です。
幼い少女が絡むことで「レオン」を匂わせていましたが、そういう系統ではなく、荒々しくスピーディーなアクションに特化した娯楽作となっておりました。

が、そこは韓国映画の底力。
麻薬売買や臓器売買、果ては子供の誘拐(and角膜売買!?)を描写し、果てしないほどダークな物語に堕ちています。
ずいぶんとバイオレンス色が濃く、独特の残虐性がぎらついている上に、映画全体に流れる淀んだ空気が重いです。

・殴られた男が、殴った男が去るのを見計らってから、口の中に溜まった血をべろっと吐く。
・ドライヤーをふとももにあてる拷問。
・殺されたソミの母親の遺体が、臓器を抜き取られたため縫い跡だらけで発見される。
・刃物を口にくわえさせて引き裂く。
・くぎ打ち機で膝を打つ拷問。
・ナタで頭をかち割る。
・罪のないホステスが、主人公の代わりにトイレで射殺される。
・妊婦を乗せた車をトラックが押しつぶす。
・頸動脈切断。
・あらゆる動脈を切断。
・ゆっくりと胸に刃物を差し込む。(プライベート・ライアンでもあった、あれ。)
・目玉くりぬき。


ざっと思いつく限りでも、これだけの残虐シーンです。
しかも、子供が犠牲になる場面まであって、ありきたりな娯楽に終わりません。

役者陣がなかなか良かった。
ウォンビンも相当に鍛え上げた肉体を惜しげもなく見せつけ、説得力のある戦闘シーンを披露します。
脇役の方々も多層に渡って魅力的に配置され、駄菓子屋のおじさん1人にも面白く造型がなされていて無駄がありません。
物語自体は単純に出来ていますけど、人物描写で映画に深みを与えています。
まー、所々でまたもや「外国人の顔の見分けがつかない」状態に陥ることもありましたが、そこは同じアジア人だし、結構日本のタレントに似た顔つきもあって、日本版を作るなら、この人かなーなどと考えながら鑑賞してました。
あくまで個人的な見方だけど…


無題 敵・マンソク兄弟の弟・・・次長課長の井上

無題1 敵・マンソク兄弟の兄・・・ダウンタウンの浜ちゃん

無題2 敵・プロの殺し屋・・・平井堅

無題4 テソクを追う刑事・・・サッカー日本代表の長谷部

無題5 ヒロインの少女ソミ・・・ええと…綾戸ち 

無題6 主人公のテシク…ええと…ええと…香取慎吾のドク?

すみません。無理やりでした。どうかウォンビンに。

物語終盤、テシクがソミを救出する強い決意とともに髪を切り落とし、短髪テシクに変身するところから怒涛の展開を見せます。
長髪の頃は、やや少年っぽさが強くて戦闘のプロに見えにくい部分があり(あっさり警察に捕まったりするし)、頼りない雰囲気もありましたが、短髪にするやいなや、鋭い殺気を身に纏い、ようやくこの手の映画の主人公っぽくなったと思います。
もうちょっと早めに髪切ったら良かったと思います。
まー、ファンにしてみれば、二面のウォンビンを拝めるので、ファンサービス的なところですか?

敵のアジトに飛び込んでからは、まさに敵なしの強さ。
一時はテシクに苦戦を強いた敵側の殺し屋も、ついに陥落。
この辺りは終盤だし、敵側はかなり外道で見ていてイラつくほどなので、主人公が圧倒的に強い方がエンタメとしてはスカッとして大正解。
特にマンソク兄弟の弟(次長課長の井上)は、子供の命さえ屁とも思わない悪人なので、徹底的に痛めつけられておりました。

終盤での最大のポイントは、「ソミの安否」です。
果たして無事なのか、または…。
ソミはかなり「ヤバイ」状況まで追い詰められますが、敵側の殺し屋が、なんとソミの何気ない優しさにほだされるという日本人好みのシーンがあります。
最終的にテシクに無残に殺される殺し屋ですが、彼のある行動が「ソミの安否」に大いに関わっている点に、物語の深さがあって、うまいなーと思いました。
そこの描写が意外にさらりとしていて、物足りないような十分なような、ちょうど良い塩梅で一層感心させるのでした。

とにかく一筋縄でないアクションの連続。
テシクが建物の2階から窓を突き破って飛び降りる場面では、突き破って地面に転がるまでを、テシクの背後からワンカットで撮るなど唸らせるシーンもあります。
スローモーションを使わない点にも、こだわりを感じました。

決してウォンビンの人気に頼り切ることのない、どっしりとした物語とアクションですのでオススメです。
私はウォンビンのダジャレに頼っちゃったけどねー。

*一点だけ。
防弾ガラスに銃口を突きつけて、弾が貫通するまで何度も発砲するテシクですが…銃が暴発するんじゃ…?


 

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Posted on 2013/04/16 Tue. 23:56 [edit]

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コメント

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 |  # | 2013/04/18 01:13 | edit

コメントありがとうございます。 

「勉強」だなんて、恐縮です。
これからも、ぜひお越しくださいね。
こちらも、訪問させていただきます。

URL | タイチ #- | 2013/04/18 10:39 | edit

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