素人目線の映画感想ブログ

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ドリーム・ハウス 中盤にオチを持ってきちゃった…。 


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 ドリーム・ハウス
 (2011年 アメリカ映画)75/100点


(一切、ネタバレせずに書いていきます)

せっかく大金をはたいて夢のマイホームを手に入れても、様々なトラブルに巻き込まれることはよくあることです。
お隣さんがヤクザだった! とか。
上の階の住民が子だくさんで、うるさい! とか。
下水管から変なにおいがする! とか。
やたら湿気が強くて壁がカビる! とか。
地震が起きたらすぐに傾いた! とか。
占い師に洗脳された芸能人がいて、マスコミが集まってきた! とか。(モッくん談)

まあ、実によくあることですよね。(モッくんの以外)

本作の主人公も、中古ですが、郊外に夢のマイホームを購入し、家族とともに幸せいっぱいの気分に浸っていました。しかし彼もまた、家の問題にぶち当たってしまいます。
それは…

前の住民が一家皆殺しにあっていた! というものでした。

へこむあ…………。


ふつーであれば、そんな大問題を知った瞬間に引っ越すか、その家を売った住宅会社を相手に訴訟を起こすでしょう。(アメリカには、不動産に関してそんな情報公開の義務がないのか?)
しかし、主人公は問題を解決しようとするわけでもなく、何とか知らぬ顔で済ませようとする始末。
奥さんにバレ、さすがにキレられても、主人公はジェームズ・ボンドのような涼しい顔をして、「まあ、司祭でも雇うさ」とアメリカンジョークをかましてしまう有様です。
そんな軽口聞かされて落ち着ける人がどこにいますか。当然、彼の奥さんだってそうでしょう。彼女は早速荷物をまとめ……んん?

…奥さん、笑っとる!? お前らポジティブシンキングなんか!?

まざまざと家族の幸せパワーってやつを見せつける夫婦なのでした。
この先に訪れる、涙も凍る悲劇も知らずに…。

というわけで、あらすじは、「編集者のウィル(ダニエル・クレイグ)は、自身の執筆のために仕事を辞め、家族と共に郊外のマイホームに移り住む。ウィルの妻・リビー(レイチェル・ワイズ)は、長年仕事人間だったウィルの辞職を喜ぶ。幸せいっぱいの日々が始まるかに見えたが、このマイホームには一家惨殺の過去が秘められていた。その事実を知ったウィルは、惨殺事件の調査を始める。」というもの。

  無題4


上記でも述べたように、物語の出だしから主人公と奥さんのリアクションに違和感を感じてしまい、どうにもこの映画に乗れなかったのでした。
無論、若干ですが、それが隠された秘密の伏線だったような気もするのですが…。
それにしても、不穏なトラブルが起き過ぎます。知らぬ間に地元の若造が地下室で勝手に儀式めいたことをしていたり、隣人の男が意味も解らないまま睨み付けてきたり、怪しげな男がじっとこちらを見ていたり、車が突進してきたり…。
普通の感覚では、ここに住み続けるのは困難です。
主人公・ウィルと妻・ビリーには、天使のように可愛い二人の女の子がいるのだから、なおさらでしょう。
しかし、ウィルには、よほどこの家に執着するものがあるのか、「大丈夫、大丈夫」と奥さんや自分に言い聞かせるのでした。

さて、実は物語の半分くらいのところで、壮絶なネタ晴らしがあります。

えっ!?

となること必至の、とてつもない「秘密」が中盤で明かされるのです。
これは、ちょっと驚きました。
それは、普通なら最期の大オチに使われてもいいくらいの「秘密」だったからです。
ここまでは、映画への期待値はまだかなり高かった。
中盤でこのオチを明かすということは、最後なんて、どんだけすごいんだって期待値です。

しかしね…。

5月にこんだけ暑かったら、年末はどんだけ暑いんだってのが成立しないように、中盤ですごいネタ晴らしがあったからって結末が凄いとは限らないのですよ。

物語の盛り上がりは、見事なほど失速していくのでした。

(個人的に好きな)ナオミ・ワッツまで出張った豪華キャストで、評判も良かったので期待しただけに、ちょっとこの展開はさびしいかなあ…。
一昔前のサスペンス映画を見ているかのように、ありきたりな展開だったように思います。
突っ込みどころも満載。
何よりがっかりしたのは、「一家惨殺が、勘違いで巻き起こっていた」という無理やり設定。
映画のつじつま合わせのために頭をひねったところ、いいアイディアが浮かばず、無理矢理なところで手をうっちまった感が、まるだし感でいっぱいな感じ。

   無題1

   無題3

   無題2


中盤に大オチを持ってくるってのは斬新だったのですが、その衝撃を結末で越えられなかった(予想通りだった)のは痛く思います。
中盤以降のウィルの苦悩は切実で胸を打つし、家族の幸せが崩壊に近づく感じに、「ど、どうなるの!?」と画面に食い入ったのは確かなんですけど…終盤になるにつれ、あらら…? というご都合主義や定番の流れが物語内に見え隠れし、「もったいない」と感じたのです。
そう、もったいない。終盤がもう少し丁寧なら、傑作になったかもしれないとも思います。

ネタバレしないと、何とも書きづらい感想になります。
何度も言いますが、中盤で明かされる秘密には大変ドキリとしますから、そこまではオススメできます。

・秘密が明かされた後に、ダニエル・クレイブが突然貧相な雰囲気になるのが面白かった。序盤までは、家族を気にする目配せ方がジェームズ・ボンド丸出しだったから、なおさらです。
・これも結末に関わるのでさらりと書きますが、あそこで「さよなら、みんな」となるのは、本当にありがちすぎです。一緒に行く方が、せつなく終われた気がするけれど。ウィル、気持ちの切り替え早いよ。前向き人間ウィル。劇中に出てくる言葉「人は忘却するから生きていける」って本当だな! しかも「ちゃっかり本まで出版して成功を収める」なんて、アメリカ映画の悪しき習慣を感じましたよ。
・殺人鬼(かもしれない男)が戻ってきたわりに、みな反応が大人しいです。しかし、殺人鬼(かもしれない男)が、ああもあっさり出所できるものなんですか。軽くカルチャーショックです。
・で結局、オカルトなのか心理サスペンスなのか。その辺りも曖昧で唐突で、すっきりしない。


うーん、ちょっと残念。


  

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Posted on 2013/05/06 Mon. 23:58 [edit]

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06

コメント

はじめまして、こんばんは 

一週間前にレンタルして鑑賞したんですけど
正直おもしろくなかったです

オープニングで会社のえらいさんが、まともな主人公かと思ったら
精神異常者で・・・
でも、殺したのはアンの夫で・・・

精神異常者なのは一家惨殺の後・・・ですよね?

家の柱の名前と子供たちの名前が違うので
やっぱ違うの?って思ってたらニックネームだったので
ゴーストものでしょうか?

ラストでベストセラーの小説家になって
主人公だけ幸せになってたから
許せないような気もします

URL | ジゼル #- | 2013/08/27 22:36 | edit

ジゼル様 

コメント頂戴できてうれしいです。

「ドリーム・ハウス」…
確かに評判の割に、不本意な感じでしたな。
おかげで、もう内容も忘れかけております。

確かゴーストだったかと…。
本人は、家族を殺されたショックでああなったんでした…っけ?

最後が自分だけ、めでたしめでたしってのは、ご都合主義でしたね。

URL | タイチ #- | 2013/08/27 22:48 | edit

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