素人目線の映画感想ブログ

素人による、素人のための映画感想・レビュー。 映画文法や方程式なんのその。

※ネタバレがある時は、必ず<赤字>で標記します。点数の説明はこちら。

ブルーバレンタイン /結局、かわいそうなのは子どもだ。 


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 ブルーバレンタイン
 (2010年 アメリカ映画)
 85/100点



<結末にも触れています。>


この映画のテーマは、ずばり「倦怠期」です。

学生時代からの付き合い。順風満帆に結婚。しかし輝かしい日々も次第に色あせ、気づいたら「なんでこんな人と結婚したんだろ…」とイラつき始める。

そうなると一気に冷めて、生理的に受け付けられなくなって破局へ…
といった、よくある普遍的なテーマを、これでもかってくらい身も蓋もなく描きます。

映画くらい夢を見させてほしい。そう思う方もいるでしょうが。
映画は、現実を映す鏡でもあるんです(キリッ)。…あ、身も蓋もないや。 

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(まさに輝いていたあの頃…)


まあ、男目線で見ても、確かにこの夫はまずいです。ダメ男パターンをきれいに踏襲しています。
1.夢見がち。(優しいんだけど、世間知らず)
2.定職がない。(将来性なし)
3.空気が読めない。(妻は不機嫌、自分だけ高テンション)
4.無神経。(愛犬が事故死した直後、妻への第一声が叱咤)
5.あげくの果てにキレる。(気持ちはわかるが、キレちゃダメ)


まあ、2番が最もダメポイントになりますかねえ。妻の方が収入が多いのです。
妻は、こういう夫にほとほと嫌気がさしております。

夫は、何とか倦怠期を脱しようと、二人きりで旅行し、モーテルに行き、ロマンチックな雰囲気を作ります。
だけど、妻は拒否。かたくなに拒否。氷点下の拒否。

「ちょっとは夫の頑張りを認めてよ」と思う部分もあるかもしれませんが…
しかし、「根本の不機嫌の原因をまるでわかっていないのに、ロマンチックな気分になれるわけなかろーもん!」というところでしょうか。
 
それにしても、こんなにも「イタい」映画が、今まであったでしょうか。 
本作を観て、妻帯者である我々は、この夫を反面教師にしなければなりません。
これから結婚する人たちは、この映画で予習しておかねばなりません。

まさに、倦怠期の「教科書」なのです。

しかし、映像は皮肉なほどきれいです。
グロテスクな倦怠期ムードの禍々しさを、美しい映像がほんのわずかにオブラートしています。

ラストのEDクレジットも凝りに凝っていて見応えがあります。
個人的に、ラストにバーンと映画のタイトルが表示される演出がツボです。

さて。

この夫婦には5歳くらい(?)の子供(娘)がいるのですが、夫(父)が、妻(母)との仲違いの果てに背を向けて去っていくシーンで、娘がパパの背中を見て言うのです。


「パパ…パパ…、あれ、なんでフりむいてくれないんだろ。ダっこしてくれないんだろ…? ねえ、ママ、パパ行っちゃうよ。なんで? なんで?」

あー。
…やっぱり、子供が一番かわいそうだ。


 

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Posted on 2012/09/02 Sun. 10:34 [edit]

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