素人目線の映画感想ブログ

素人による、素人のための映画感想・レビュー。 映画文法や方程式なんのその。

127時間 人生最悪の「やっちまった」瞬間。 


 127時間 ブルーレイ&DVDセット (初回生産限定) [Blu-ray]
 127時間
 (2010年 アメリカ映画)85/100点


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(調子に乗ってるから、危なっかしいなあとは思っていたよ…)


人生には、様々な「やっちまった」瞬間があるものです。
車のタイヤがパンクしちゃった!
大事な書類を忘れてきちゃった!
財布を落としちゃった!
契約書をシュレッダーしちゃった!
 
などなど…。
しかし、人生に大きく響くほどの「やっちまった」は、そうそう滅多にはありません。
みなさんは、そんな自分の幸運をありがたく思うべきです。
なぜならこの映画の主人公は… 

誰も来ない渓谷の底で、岩と壁の間に腕がはさまっちゃった! 

という究極の不幸に襲われるからです。
軽快なBGMに乗せて、自転車をこぎまくる次の瞬間の出来事でした。
溝に落ち込み、腕がはさまったその瞬間、BGMはぴたりと止んで、「あれ? …オレ、やっちまった…?」の表情とともに、映画のタイトルが表示されます。めちゃめちゃうまいオープニング! 
 
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(まさに、はさまっています。) 


映画は、そこから脱出を試みる主人公の一人芝居が続きます。
監督はダニーボイルだけあって、この限定的空間の中、飽きさせない仕掛けを次々と展開させます。
死を悟った主人公は、手持ちのビデオカメラに遺言のように語りかけたり、やけ気味に一人クイズショーを始めてみたりします。
主人公(司会者)、「私はなぜこんなことになったのでしょうか?」
主人公(解答者)、「誰にも行先を告げなかったからです!」
主人公(司会者)、「正解その通り!」

 
いや、まさに正解その通り、なのです。
愚かにも、マイペースでわがまま気味な主人公は、誰にも行先を告げていませんでした。
だから、誰かが助けに来る見込みはゼロなのです。
主人公は、死期が近づくにつれ、様々な人生の後悔を思いめぐらせます。

本作は、実話です。
実際に事故に合った登山家アーロン・ラルストンさんの自伝が基になっています。
だから、要は助かる結末に至るわけですが…まあ、その助かり方がなんともはや。
うーん、命がなくなることに比べれば、マシなんだろうけれど…という方法なのです。(おそらく想像つきますよね?)

とはいっても。
助かった瞬間の「カタルシス」はすさまじいものがあります。
この瞬間の気持ちって、誰もが経験したことありますよね。
どうしようもなく道に迷い、まずいまずいぞ、このまま日が暮れたらまっくらだぞーと思った所で正規の道を発見したり…
ガソリンがなくなりそうでハラハラした後、ガソリンスタンドを発見したり…
うわあ、財布にお金があんましなかったわー、ここの飲食代足りないかもしれんなあ、どうだろうなー、大丈夫かなー…よかった、ぎりぎり足りたわー、などなど。


まさに、その時の「助かったー」という気持ちが、ものすごく我々観客にも流れ込んでくるのです。

まさに演出の極み!
爽快感に思わずガッツポーズをとりそうになってしまうくらいです。
いやあ主人公よ、よかったなー。もう調子に乗っちゃだめだぞ! 


 

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Posted on 2012/09/02 Sun. 16:10 [edit]

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