素人目線の映画感想ブログ

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リーガルハイ2 1話 


 ヒヤヒヤしました。


 無題10
 リーガルハイ2  第1話
 (2013年 日本ドラマ)75/100点



本ブログは映画に徹しようと思っていますけど、待ちに待った「リーガルハイ2」の放映が始まりましたので、ちょっと第1話の感想をば。

なんたって、日本ドラマに偏見ばりばりだった私ですが、前作「リーガルハイ」のあまりの楽しさに感服し唸りきったのでした。
なんたって小ネタ満載の軽妙なコメディタッチに、堺雅人のマンシンガン毒舌、物語は皮肉に満ちてひねられて、テーマソングの盛り上がり方も絶妙。本当に楽しいドラマだったのでした。

→詳しい前作の感想はこちら。


さあ、そういうわけで、満を持して到来した「リーガルハイ」セカンドシーズン。

お、り、し、も!

驚異的な視聴率を叩きだした「半沢直樹」終了後から、間髪入れずの堺雅人主演ドラマということもあり、世の中は「堺雅人」祭りと言ってもいいくらいの盛り上がりを見せ、期待値が膨れに膨れ上がった鑑賞となったのです。

結果は!

うーーーーーーーーーーーん!

世間でも賛否両論が渦巻いてしまいましたね…

一言でいうならば、「空回りが目立った」というところか。
ハードルを上げ過ぎたのかもしれません。

無題4


まずは気になった点から。

「半沢直樹」を意識し過ぎ。
真面目堅物「半沢直樹」の真反対である性格破たん者「古美門研介」を演じるにあたり、そのギャップ効果を狙い過ぎで、堺雅人の怪演がやや常軌を逸し過ぎていたように感じました。
いわゆる「やり過ぎ」ってやつ。
まさに「半沢直樹」の香川照之の顔芸に負けじとばかりの変顔の数々。しかし、これがちょっと寒い…。古美門の最大の面白みである「毒舌トーク」もややパワーダウンしているように思えたのでした。むしろ、新垣結衣の変顔の方がなんか良かったが。

漫画みたいな演出。
「えっ!?」と思いました。敵対する検事(松平健)のキャラ設定がなぜかヴァンパイアのようで、おまけに彼が現れると部屋の温度が極端に下がり、冷気が充満するという意味不明な描写。彼に近づく者が口々に「寒い、寒い」と言いますが、くしくも本作の笑いの部分が「寒い」という笑えないリンクっぷり。

全体的にコメディ描写が力不足。
冒頭で古美門が踊るのも、二人でくしゃみをし合うのも、依頼人(小雪)の色香にあっさりと惑う古美門も、ちょっと面白みが足りなかった。特に下ネタは…正直、似合ってません。


1話のラストに見せ場をもってこなかったこと。
これは制作側の作戦失敗に思えます。
我々前作からのファンは、それでも期待値を次回まで持続できますが、今回は「半沢直樹」からの流れで新規視聴者も多かったはず。新規の方にとっては大変カタルシスの少ない結末だったと言わざるをえません。
「半沢直樹」も1話完結でない「続きもの」ですが、第1話のラストに爽快な「啖呵場面」がありました。あれが素晴らしい出来だったので視聴者が喰い付いたのではないでしょうか。
今回も、ラストに古美門にもっともっと啖呵を切らせるべきだった。それが「リーガルハイ」の最大の見どころだからです。ゆえに…「リーガルハイ」の魅力を知らぬまま、今回で視聴を止める人が出てくるのではとヒヤヒヤしてしまうのでした。(出来れば高視聴率をとって、相棒並みにシリーズ化してほしいから)

ということで、今回の前半は冷や汗まみれの鑑賞になってしまったのです。
なぜかというと…散々人に勧めまくったからねー。
「絶対『この程度か』と思われているに違いない」という恐怖心でいっぱいでしたよー。

が。

後半はなんとか持ち直したように思います。
それもシリアスパートになって、やっと。
だから今回、とにかく「コメディパート」が残念だったということ。

ただし、数少ないですがクスリと笑える場面もありました。
以下、良かったところ。

おもてなしパロディ。
一瞬の小ネタですけど。
「お、も、て、な、し」をパロッた「き、み、じゃ、な、い」のところ。あざといなー。


磯野家のくだり

古美門とパートナーの黛(マユズミ/新垣結衣)の会話(言い争い)も本シリーズの見どころです。

マユズミ「先生は、人命を金儲けの道具にしています。」
コミカド「何がいけない~?」
マユズミ「『命が惜しければ金を払え』…こんなの脅迫じゃないですか。…確かに今回は証拠が揃っています。彼女の有罪は間違いないでしょう。でも! 死刑が妥当とは私には思えません。私たちの仕事は、適正な量刑に導くことです!」
コミカド「ちがーう。依頼人のオーダーが無罪なら、黒でも白にする。それが我々の仕事だ」
マユズミ「真実を捻じ曲げる事はできません」
コミカド「このやりとりもう飽きたー! いまどき朝ドラの主人公でももっと成長するぞー! これほど変わらないのは君と磯野家くらいのものだ。タマにエサでもやって中島君と宿題でもしていたまえ。提灯パンツのワカメちゃん」
マユズミ「中島君はカツオ君の友達で、ワカメちゃんの友だちは堀川君です」
コミカド「知らなーい」
服部「ほかに、鈴子ちゃんというお友達もいます」
コミカド「…もっと知りません」


無題2


やっぱり半沢パロディは…不覚にも楽しい。
ドラマの出来で言えば、「半沢直樹」よりも「リーガルハイ」の方が上だと思っていますので、「半沢人気にあやかる必要なんてない」と思っていましたが…やっぱり楽しいものでした。

中でも面白いのが…「半沢直樹」の最終回のラストカットは「半沢の怒りの目のアップ」でしたが、本作の古美門研介の初登場シーンは、その「怒りの目のアップ」から始まるという繋げ方。そして、カメラは引いていき、古美門が突如珍妙に歌って踊りだすという流れ。あやかってんなー。

丸パクリなのは終盤。
初の敗戦で意気消沈したコミカドが復活する場面での、「倍返しだ」のパロディ「八つ当たりだ!」
お見事。

無題1
(「半沢直樹」ラストカット)

無題
(「リーガルハイ2」初登場シーン)


コメディとシリアスの融合。
前述のように、今回コメディパートが外し気味でしたが、後半から始まる古美門のピンチからの一気に始まるシリアスパートは引き込まれました。
予想を覆す依頼人の裁判での発言に、古美門は窮地に陥ります。無敗を誇る古美門の初黒星。人であることさえ辞めようと決意する古美門…話が重すぎるという意見も聞こえますが…。ようやく話が面白くなっていったのは確かです。

無題6


窮地から復活までの流れがダラダラしていたり、新しい敵対勢力である岡田将生演じる敏腕弁護士の存在意義がイマイチよく分からなかったり(間違っても、マユズミとの恋愛要員でないことを祈る)、小雪が毎週出るんだあ…という不安感など、ちょっとファンをヒヤヒヤさせすぎなセカンドシーズンですが…第2話以降は、これまでのように1話完結の展開になってくれるようだし、まだまだこれからでしょう。まだまだこちとら、アキラメチャイナイヨー!


リーガルハイ2 2話感想

リーガルハイ2 3話・4話感想

リーガルハイ2 5話・6話感想

リーガルハイ2 7話・8話感想

リーガルハイ2 9話・10話感想


  

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Posted on 2013/10/13 Sun. 19:52 [edit]

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13

コメント

私もヒヤヒヤしました 

タイチさんこんにちは。
私もヒヤヒヤでしたよ。
前回のシリーズ&SPが大好きだったから、途中ちょっと辛かったな。
初めて観る人に「この程度か・・」と思われたらイヤだな・・って。

私が一番思ったのは、コメディって怖いものなんだな、ということでした。
何をやっても笑えることもあれば、何かの歯車が狂って全然面白くなくなることもある。前回シリーズがいかに凄かったかよくわかりました。

それでも!
私は最終回まで毎週観る気満々です。
死刑判決をどうやって無罪にもってゆくのか興味があるし。保険金殺人事件だけ最終回まで続くということは、サオリのネタみたいに、実はとんでもない真実があるかもしれないし。
なんといっても、古美門先生が黒星を帳消しにするところを観なくちゃ。

URL | daisy #- | 2013/10/14 14:55 | edit

daisy  様 

コメントありがとうございます。

やっぱりそう思いましたかー。
ヒヤヒヤしましたよね。つまんないまま終わったらどうしようって。
こちとら、人に勧めた責任がありますからなー。

しかし、なぜこんなにも「笑い」がすべってたんですかね?

前シリーズの1話を見直してみましたけど、
一つ気づきました。
前回は、そんなに「顔芸」や「奇抜な動き」で笑わせてないんです。
やっぱり「話術」なんですよ。
「毒」と「へ理屈」のマシンガントークの魅力なんです。
偉そうに言えば、「リーガルハイ」って極めて「知的」なドラマなはずなんです。
それが、今回「下ネタ」や「単純な笑い」に走っていたのが、残念だったのだと思います。

このまま、失速しないでほしい!!
せっかくの良質なドラマ。
これをダメにしたら、巷の噂通り、フジテレビを恨むってもんです!

第2話目、ヒヤヒヤしながら、待ちましょう!

URL | タイチ #- | 2013/10/14 21:54 | edit

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