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カイジ2 人生奪回ゲーム イカサマ VS イカサマ 


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 カイジ2 人生奪回ゲーム
 (2011年 日本映画)70/100点


普段、あんまり見ないタイプの映画なんですが…出張移動中の高速バスの車内で上映されたので見てみましたよ。
というか、前作「カイジ」も、テレビ放映で見かけて全く期待しないで見てみたら、何やら香川照之の強烈な芝居に引き付けられ、心理戦の緊迫感もなかなか見応えがあって、意外にも楽しめたのです。
んで、前作の印象が良かったものだから、「おっ」と思いまして…。

本作は、一言でいえば「ギャンブル映画」です。
端的にあらすじを言うと、「9日間で109万円を2億にせねばならない主人公が、とんでもない倍率の巨大パチンコに挑戦する!」というだけのお話です。
カテゴリー分けが難しいっす。
「人間ドラマ」と呼べるほど深くはないし、「アクション映画」…ではないし。一応、「サスペンス映画」に振り分けました。ハラハラしますので。「ラスベガス」を舞台にしたアメリカ映画はたまに見かけますが、そういったものとは一線を画しています。極めてマンガ的要素の濃いぃぃ映画です。ほぼリアリティはありません。ゆえに、「ハットリ君」とか「アッコちゃん」とか「ガッチャマン」とかに過剰なアレルギー反応がなく、嫌な顔せずに仏の気持ちでフフフ…と流せる人であれば、騙された気持ちで楽しめると思います。

特徴は、とにかく役者陣の熱い芝居です。
漫画原作だからかもしれませんけど、みんなケレンミたっぷりに演じてます。なんか、楽しげにやってます。
特にカジノオーナーである伊勢谷友介は見事な悪役っぷり。
香川照之もさすがの貫録と安定感です。彼が画面に出ると安心感が違いますな。
藤原竜也は、先刻鑑賞した『藁の楯』のクズっぷりを、見事に跳ね返す正義感の熱い男を演じています。役者ですなー。
生瀬勝久は…いつも通りでした。日本で一番「胡散臭い」が似合う人です。

さて。

ええと…途中でなんやかんやとありまして…

いよいよ巨大パチンコに挑戦する主人公! (すみません、はしょりました)

この巨大パチンコ台、名を「沼」と申します。
底なし沼のように、パチンコ玉を延々と飲み込んでいきます。
壁一面に設置された本当に巨大な巨大なパチンコ台です。
パチンコ玉一個が「4千円」という、まさに一攫千金のギャンブルマシーンなのです。
しかもキャリーオーバー制で、当たれば十数億が手に入るというビックドリーム!
しかし負ければ借金地獄。「地下」という強制労働施設に収監されてしまいます。

劇中では、このパチンコ台で勝てる確率をきちんと計算していました。相当に勝てない台だそうです。
計算式とか出てくると、すごく内容にリアリティが出ますね。きっと細かな計算に基づいた華麗なギャンブル師のワザが見れるんだろうなあっと思っていたら…出ました! 「秘技! パチンコ台傾け作戦!」 ええええっっ!!
びびりました。
カジノのビル内にある一室の片隅に、大量の水を入れたミニプールを置くことでビルを傾けます。
すると…あれあれー!? パチンコ台が傾いて、パチンコ玉が当たりの穴に入りやすくなったよー。
完全なイカサマです。カイジはイカサマ野郎だったのですか。知らなかったー。
しかし! そもそも敵が卑怯なのだから仕方ありません。
実はこのパチンコ台、チャレンジャーが決して勝てないように、もともとカジノ側がフロアを傾けていたのです。
そこに気づいた主人公・カイジの機転には感心しました。
地面に落ちたパチンコ玉など、決して拾うようなことはしない傲慢なカジノオーナーが、フロアにポトリと落ちたパチンコ玉に過敏に反応し、すかさず拾い上げていたからです。玉の転がり方で「傾き」が客にバレるから慌てた、ということなんですね。カイジはそこに気づきました。
そして。
その傾きを補正するために、主人公・カイジはビル自体を傾けたんですな。
もう一度言います。ビルを傾けたんですわー。

ほいでね。

敵も負けてはいません。いよいよカイジがパチンコ玉を当たりの穴に入れようとしたその瞬間! 「奥義! 送風パチンコ玉逆流アターック!」 またもやああああ!!

なんと! 当たりの穴に入りそうになったパチンコ玉が、穴から噴き出す「逆風」に吹き飛ばされてしまったのです。
なんという「勝ち」への執念でしょうか! 
完全な詐欺です。
それでも、「チキショーチキショー」とか言いながら、健気にパチンコを打ち続ける主人公・カイジが、人が良すぎて素敵です。
正当に怒っていいとこですよ、そこ。

しかし。

敵が変にパチンコ台を傾け過ぎたために、ハズレの穴を通ったパチンコ玉が流れ出ていかず、穴の先の通路で玉が詰まり…とか何とかそういうので、再びカイジに勝利の女神が寄り添います。
…けど、パチンコ台の「傾き」って自由に操作できるのではなかったの? どうして、カジノオーナーは「傾き」を戻さなかったの?

ま、いっか!

何度も何度も、パチンコを続行する資金が底を付き、その度に助けてくれる人(お金出してくれる人)が現れるってパターンには、ややクドさを感じましたが、藤原竜也のナイスガイっぷりや、何度も「不安と安堵」を繰り返させられ、気が狂いそうになっていくカジノオーナーの様子が面白く、なかなか見入ってしまいましたよ。
何度も何度も「もーだめだー」ってなって、何度も藤原竜也が強制連行されそうになって、「イヤだー! イヤだー!」って駄々をこねてる姿が、クスッと笑かします。

最後は、カイジの人を信じる力、人を引き付ける力が導いた勝利というわけなのでした。

それにしても、あんなに苦労して手に入れた大金を、ラストに(両津勘吉ばりにド派手に)紛失し、小銭しか持たずに街を彷徨い始めるカイジのラストの姿は、何ともあきれるやら。普通だったら、放心状態で1年くらい何も手が付かないところです。
きっとお金に執着がない人なんでしょう。
というか関心がない。計算がない。
あればあったで使うけど、なければないで、まーいいや、という…。
自己破産するタイプって、確かにこんな感じだよね…。

「金より仲間」という歯の浮くようなセリフが出てきますが、まさにその言葉を体現した主人公。
うつろに振り向くその表情・ラストカットに、何とも言えない清々しさを感じたのでした。

ということで。


  

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Posted on 2013/11/07 Thu. 00:19 [edit]

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07

コメント

 

私も前作をテレビで見てこりゃおもしろい!と
なり、すぐに2を見ました。
どんでん返しがすごいですね。
勝つとはわかっていながらも少年の頃の厨二病精神を掻き立てられます。
特に今作の沼。これを自分で作ったというパチンコ好きの人もいたくらい
影響力が強かったと思います。
また、香川照之にしろ生瀬勝久にしろ
やはり個性派が揃ってますね。
藤原竜也なんてデスノート以来でしたが、
漫画あるあるな性格で、『この人は原作が漫画じゃないとキャラハマんないのか?』とw
文句があるとすれば
カイジの金が尽き、うまーいことにあのカードをもってくるというのがww
それとビルごと傾けるという有り得ないのもさすが漫画だな、と
苦笑いしながら見ましたが・・・

それを含めてもなかなか新しいジャンルといいますか、
1を見たら2が見たくなる、そんなハマらせてくれるモノでした。

URL | しろの #rnU6iefI | 2013/11/08 20:31 | edit

しろの様 

ノーチェックだっただけに、突拍子もないモノを見せてもらった、という
嬉しい誤算がありました。
前回のラスボス・香川照之が味方に回るのも、なんか楽しかった。
ピッコロ効果でしたね。

良くも悪くも、「マンガ」、なんですけど。

ちなみに私、ギャンブル運全くないので、絶対に「沼」には
手を出しません。
次々にお金をつぎ込む人の気持ちは、さっぱりわかりませんでした。
そりゃあ…そんな人はライオンに喰われてしまいなさいと。

URL | タイチ #- | 2013/11/08 20:39 | edit

 

実写映画も面白かったのですが実写だとやっぱり再現出来ない所が多かったです。
実写映画が楽しめたならアニメや原作は数倍楽しめると思うので是非見て欲しいです。

URL | 文平 #- | 2014/03/01 12:04 | edit

文平様 

コメントありがとうございます。

原作読んでませんけど、面白そう!
私、漫画もよく読みますので、今度チェックしてみます。
お知らせありがとうございました。

URL | タイチ #- | 2014/03/01 14:18 | edit

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