素人目線の映画感想ブログ

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リーガルハイ2  5話・6話 


 無題
 リーガルハイ2  第5話
 (2013年 日本ドラマ)75/100点


もはや「リーガル・ハイ」にはこだわるまい。


6話目を鑑賞し、「リーガルハイ2」の目指している所が分かった時点でこれを書いてますので、ようやく5話目の展開にも納得できましたが、5話目鑑賞当時は、「うーむ、なんか違う!」という違和感をぬぐえずに変なモヤモヤ感があったものです。

・黛(まゆずみ)の達観ぶりにモヤモヤ。
これまで古美門の弁護手法を真っ向から否定しようと努力していた黛ですが、今回は、古美門を批判し続ける父親をさとし、終盤においては傍観者のような立場で羽生の戦法を批判。「ん…? そんな偉そうな事を言うキャラだったっけ?」と戸惑ったのでした。

・古美門の黛への信頼にモヤモヤ。
1話目で、「き、み、じゃ、な、い!」と黛の最終弁論に挑む気持ちを一刀両断してみせた古美門ですが、今回、最終弁論を黛に一任します。傍聴席では黛の父親が観ているので、父親の「古びた考え」を娘の手によって叩き潰すという、古美門一流のドSな仕打ちかな…というわけでもなさそうに、神妙な顔つきで最後まで黛の弁論を聞く古美門。「あらら…?」という違和感を感じたのでした。

そう、これまでのお約束であった、「稚拙な正論を吐く黛」が、「裏に隠れた真理を暴く古美門」に、理想論を木端微塵に砕かれるという展開がキレイになくなってしまったのです。
前期「リーガルハイ」に惚れ込んだファンにとっては、相当な関係異変です。
「なんで…?」
無理やりに投入した(と思われがちな)新しい敵・羽生の存在感を活かすために、黛の立ち位置・キャラクターが意味もなく殺されてしまったのでは? とさえ懸念したほどです。

それで、随分落胆した鑑賞に陥った5話だったのですが…。
なるほどー。6話目でそう来るわけねー。はー。ようやく腑に落ちましたが…事前に言っといてもらえませんかね?

さて、その辺りは6話の感想で綴るとしまして…。


それでもやっぱり、「えーーー!?」と思わせた所もありまして。

肝心の裁判の行方ですね。

だ、か、ら! 変なハッピーエンドにするなっちゅうに。
ちょっと驚きました。
オープニングで気持ち悪く社歌を歌う社員たちの姿が披露され、当然この気持ちの悪い絆の裏側を古美門が暴き、高笑って締めるのかと思っていたところ、最後にまた社歌を歌って終わるだなんて!
「リーガルハイ スペシャル」で、偽善の絆で結ばれた学生たちにコーラスを歌わせなかった秀逸なラストを思い出さずにはいられません。あれ、感激したのになー。今回、歌っちゃったよ…。
しかも、4話でも感じたのと同じく、「会社を窮地に陥らせた者」と「陥った者」が最後に仲良くなるものか。
おまけに裁判で得た巨額の資金で「もう一回、イチからやりましょう」なんて…。
「だったら裁判なんてやるなよ…」という、ね…。普通殴られますよ、そんなこと言ったら。
今期の「リーガルハイ」は、あえて「素敵な」結末にしようとしています。
まさに、この気持ちの悪い展開は新キャラ・羽生の存在意義を活かすためです。
「みんなを笑顔にする裁判」を目指す羽生を、古美門の脅威として位置づけようとしているがために、物語に「無理」が生じているのではないか。
この感覚は、6話鑑賞時点でも全く拭うことができません。

そういう突飛な設定の革新はさー、せめて次回3期くらいにしましょうよー。今期は前期の続きが観たいのになー。…という粘着質なファンをあざ笑うかのように、今後、驚きの展開を見せてくれるようなくれないような。

なんだかんだで…実は楽しみでもあります。
こうなったら、新生「リーガルハイ」に期待する方向に舵を変えるっきゃない。


 無題1
 リーガルハイ2  第6話
 (2013年 日本ドラマ)85/100点


新生「リーガルハイ」始動。


なるほどっ!
1話目から5話目まで、「なんか前と違うなあ~」というモヤモヤっとした鑑賞が続きましたが、第6話にしてやっとこさ気づきました。

全てはこのためだったのか。
そう、モヤモヤの全ては「黛真知子の覚醒」につながっていたのでした。

なんとおっかなビックリの展開でしょう。
あの、ドジでノロマのカメであった「黛先生」が。第1期の最終回で古美門に初めて裁判で挑み、可哀想なまでに叩きのめされていた黛先生が、ついに古美門に認められて再び勝負を挑めるほどに成長してしまったのでした。

何度も言うけど、そういう突然変異は第3期くらいでいいんじゃないかい?
ペースはや~。

とはいえ、今回の終盤はなかなか緊迫感がありました。
安藤貴和によって、あなたも変わらなければと諭された古美門。
(安藤貴和の事件ってどんなだったか忘れかけとる…。)
服部さんによって、黛の成長に気づかされた古美門。
(「今宵は月が明るいので道に迷いますまい」って、今夜にも叩き出してOKってことかー。服部さんも結構Sですなー)

古美門は、かつてないシリアスなトーンで、黛に解雇を言い渡します。
しかも、あり得ないほどの感謝の気持ちを述べながら。

その古美門のセリフ回し…ほぼ、半沢直樹でしたな…。

いつもの「リーガーハイッ!」なトーンとは真逆に、寂しく終わるラストカットが見事な演出でした。

というわけで!
新生「リーガルハイ」が、いよいよ次週より始まるのであります。
いろいろあって心配したけど、望んでいた「リーガルハイ」とは随分に離れてしまったけれど、この展開は十分に「あり」じゃないかと思っています。
生まれ変わり、甘えのなくなった黛は、果たしてどのように古美門に立ち向かうのか。
興味津々です。
しかし…見事な新機軸の打ち立て方とマンネリの回避。制作陣は相当な冒険をしたものです。

さてさて。
話しが前後してしまいますが。
今回の裁判は「一妻多夫(いっさいたふ)」がテーマでした…って何となくもはや「裁判」自体はオマケのような気がしてなりません。実質9時35分頃には裁判は終わり、前述の「黛との別れ」に時間が割かれているもので…。
裁判内容も、何となくわかりにくい。
シンプルなテーマのよくある「常識」をぶった切るというのが、従来の「リーガルハイ」の裁判ネタだったのですが、今回の「一妻多夫」のテーマは、どうにも複雑怪奇。子供と両親の関係性の説明部分でさえ、ちょっとこんがらがってよく飲み込めなかった。
とはいえ。
「リーガルハイ2」の新しさの利点の一つは、やっぱり1話目で古美門が負けたり、羽生に軍配が上がったり、一筋縄ではいかないところにあるのではないでしょうか。1期の感想文にも書いたのですけど、1期の問題点は「必ず古美門が完全に勝つ」という設定にあると思っていました。それによって、結末が最初から分かってしまうわけですから。
今期の「リーガルハイ2」は、まさに何が起こるか分からないというワクワク感があります。読めない、ということ。予定調和の気持ち良さがなくなりましたが、別の楽しさが持ち上がっているのです。まさに、今回の「薫、覚醒」のように。

それにしても。

今回、分かりにくい裁判ではありましたが、古美門が「養子縁組」の逆転カードを切った時の場面、テーマ曲を挿入した抜群の盛り上げ方に「鳥肌」が立ちました。久しぶりに、かっこいーじゃーん! そんな制度よくわかんないし、それで本当に良かったのか本当によくわかんないけど、なーんか気持ちよかったー。
いつも薄ら笑いを浮かべていた羽生が、久しぶりに強烈な打撃を受け、怒りを露わにする表情も良かった。おおっ! 羽生こと岡田将生の芝居もなかなかなものだと思いましたよ。見入った。うまい。

余談ですが…羽生ってのは、やはり「自分の常識」の範囲内で丸く収めようとするのでうまくいかないわけです。世の中にはいろいろな「家族愛」がある。周りから見ておかしくても、本人たちが良ければ他人が口を出すべきでない。今回、それは「一妻多夫」という極端な例でしたが、「同性婚」などにも通じるテーマなのでしょうね。実際、「同性婚」が法的に叶わぬ人たちは、「養子縁組」という今回の手法を実際に使うそうです。
また、「これが常識だ」という固定観念をぬぐえず、常識的でないことを「おぞましい」と感じてしまいがちですが、ひょっとして根源的に人は「一夫多妻」「一妻多夫」、すなわち「ハーレム状態」を求めて当然の動物なのかもしれません。現実的には己の能力不足のために叶えられないだけであって…。能力があれば…という…ね。そんな結末に思えたのでした。なかなか皮肉ってて良かったです。

というわけで。

とにもかくにも。
来週が楽しみではありませんか、ねー、みなさん。


リーガルハイ2 1話感想

リーガルハイ2 2話感想

リーガルハイ2 3話・4話感想

リーガルハイ2 7話・8話感想


  

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Posted on 2013/11/16 Sat. 00:23 [edit]

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コメント

 

タイチさんこんばんは。
6話はずいぶん切ない気持ちになりました。
もう少し古美門法律事務所での平和な二人のケンカが見たかった。

さて、世間では、羽生NEXUSチームが目指す“皆が幸せになる裁判”の評判がとても悪いようですが、これって、脚本家の思い通りの展開になっている気がします。
脚本の古沢さんが視聴者より何枚も上手(うわて)。当然ですが(笑)
最後には古美門を通して「戦うとはこういうことだ!」というものを見せてくれると信じています。

タイチさんが余談として書いている羽生の分析、“「自分の常識」の範囲内で丸く収めようとするからうまくいかない・・”
そうそう、その通りですねぇ。とっても解りやすいです。

そんなこんなで半分が終わってしまったリーガルハイ。
もっと続いてほしい。どうかこの物語を終わらせないでほしい。どんな展開になろうと私は最後までついて行きますよ!

ただ、古美門が黛に負けるストーリーだけは、見たくないです。

URL | daisy #- | 2013/11/16 03:02 | edit

 

いやぁ
新しいリーガルハイも今回のこの書きっぷりもなかなかおもしろい。
確かに。こちらを愚痴吐き場にしちゃってますが
半分終わったところでもうリーガルハイ2ではなく
リーガルハイなんだと気がつきました。
ですから、そう切り替えれば違う視点で楽しめ・・・ると言いたいところですがそれを阻むものがいくつか。
所詮文句ですが、ヒッピー村のちゃんねーとコンコルドのおっさんいらねぇwww
まずヒッピー村の人はくだらないLAP精神。
そもそも山田孝之似の若い作家がおもしろいと思ってこんなこと
言っているんでしょうかw
コンコルドのおっさんはわざとらしく噛むセリフ、そして頬を叩く。

羽生だけでよくねぇ??ww
と。クオリティがどんどん下がっていきます・・・

まあそんなことを気にしていたら楽しくない、
ちょっとぐらい矛盾点があっても気にしないというのが
楽しみ方かもしれません
ですがTRICK以来どハマりしたといっても過言ではない前期に比べちゃうと
やっぱり・・・
薄っぺらいキャラなら薄っぺらいままにしてればいいのに
ですぎちゃってるのが気に食いません。
あれで俳優かと疑います。
羽生の正義感バリバリのキャラくらいは我慢します。
が、二人いるんかい!!ww

やっと小雪の事件が進展してきましたが
あと四話って多くないですかw
もう黛は向こうに行ったんですから最終回を小雪で使うにしても
あと三話は多い気がします。

URL | しろの #rnU6iefI | 2013/11/16 17:41 | edit

daisy  様 

daisy 様、こんばんわです。

いつもコメントありがとうございます。

新展開にわくわくしながらも、本当は、本当は「寂しい」のです、私も。
「いつもの」が、見たい。
けれど、黛先生の成長を阻むような意見は、許されないような気もしていてっ。
ああっ! 勝手に親心感じている、今日この頃。

というわけですが。
次回の予告では、黛先生が「そんなんだから、負けんだよ!」とネクサスの面々に
喝入れをしていますので、壮絶な戦いが繰り広げられるのでは?
と楽しみにしております。

しかも、「宮崎駿」モデルの裁判みたいで…この脚本家さんの攻撃的執筆は、
なんとも恐れ入るのでした。

最後に黛が勝つ!と思わせて、やっぱり古美門に圧勝してほしいですなー。
第1期の最終回のテンドン芸として。

さすがに勝つのはまだ早い。それは第3期でいいですよ、第3期で!

URL | タイチ #- | 2013/11/16 18:26 | edit

しろの様 

またまたコメント頂戴してありがとうございます。

「あの二人が微妙」
おっしゃる通りですね…。特に「カミ芸」は意味がわからない…。
面白くもないし…。6話で「東京特許許可局」と突然言い出したのは、
こちらが恥ずかしかった。
ヒッピーさんは、なんとなくキャラが抑えられてきたような気もしますが。
たぶん…弁論の長台詞を割り振りするための要員なんじゃないですか?
(岡田将生の負担を減らすため、とか)
にしても。
あの二人を仲間に選んだ羽生の人選ミスを考えると、やはり古美門に勝てるほどの
能力があるとは、到底思えません。
第2話で古美門が言っていたように、
「このメンツでは、君の事務所も先が思いやられるな」というところ。

安藤貴和の事件って、進展してるんですかね…?
私なんかは、残り4話じゃ無理のような気がしてます。
一説には、「続きは映画で」とも言われていますね…。

さて…。

URL | タイチ #- | 2013/11/16 18:37 | edit

 

なるほど映画ですか。
それもなかなかアリな気がします。
まあ映画ともなれば
よくある連ドラの勢いで稼ぐために映画化しちゃいましたっていう
やつにありがちなストーリーはこの脚本家ならさけてきますね多分w

例えるならば前期の古美門は俺TUEEEE系ゲームの主人公になった気分で見てられます。
しかし今回は至って普通のゲームといいますか。
勝つには勝つんだけど主人公は最強ではない。
少し縛りもいれつつクリアしていくゲームのようです。
法律が絡んでくる場面では んなのねぇだろwww
って思うところが多々ありますが、
一筋縄ではいかないところは前期より現実味をましているかと。
しかし私は碓か前に リーガルハイはちょっとくらい外れててもおもしろきゃそれでいい とコメントした覚えがあります。

どっちやねんって話ですがこれも
リーガルハイとリーガルハイ2ではなく、
あくまでリーガルハイ前期 とリーガルハイ後期、だと思いました。

いきなり話が飛びますがメタルギアにしろグラセフにしろ
売れているゲームはマンネリ化を防ぐ為にぜっっっったい
同じシステムを使わないし主人公も変えていく傾向があります。
むしろメタルギアは昔の作品より明らかに難易度もあがってますし
バグなどを利用した攻略などもなくなってきています。
さらにシステムとしては進化しても絶対主人公は苦労しないとクリアできないシステムになっちゃってきているのです。

もしメタルギアをご存知でなければ申し訳ないのですが
リーガルハイとの共通点はやはり俺TUEEEEは最初はいいけど《飽きられる》んですよね。
ちょっとぐらい欠点があったほうがいいのやもしれません。
(コミは前期からも裁判以外は欠点ありまくりでしたし密偵がいなければ勝てないものばかりでしたが)


小雪の事件は小雪がやっと長ゼリフを喋りだしたところから動き出したな感を覚えました。吉永慶子?だか誰だか知りませんが、
毛虫のくだりはあきらかに前進し始めた感じです。
またくっっだらないラストで なんじゃそりゃーーーって小雪の事件も終わりそうな気もしますが・・・
それより書いていて思いましたが
黛は向こうの事務所に行っても安藤貴和の弁護人は続けるんですよね?
やりにくいですねー社会的には。
まああのドラマからしても必ずすぐ小雪の件についてかなにかを理由に
黛はコミの事務所にくるでしょうが。。。

やっぱ生瀬戻ってきてくれーーーーー

結局私がおもしろいと思ったのは
前期のコミが羽生のような正義感の塊のような主人公ではなく
どこか共感がモテる感じだけど強い、
そんなありえないドラマだからこそできる人物と
(やってることは間違ってないけど)コミの宿敵?三木の
闘いだからだったんですね。
意外に単純でしたw

じゃあそれこそTRICKばりに笑い要素いれつつ
上田と山田のコンビのように犬猿の仲に見えて協力する、
ありきたりだけどおもしろいストーリーを貫けばよかったと思います。
しかしそれは超難しいですね。。。
裁判のドラマはいくつもあれど、
実際にない法律を言うと苦情というものがありますので
TRICKのようにはいかないんですよね〜
うーん
やっぱり最終回ですね。最終回がとてつもなくおもしろいことを期待しつつ
実は一話つまんねぇじゃなくて一話にもこんな伏線が!とか
あーーーそういうことだったのか!!ってくればいいんですが・・・

URL | しろの #rnU6iefI | 2013/11/16 23:49 | edit

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