素人目線の映画感想ブログ

素人による、素人のための映画感想・レビュー。 映画文法や方程式なんのその。

ダークナイト 伝説が、壮絶に、始まった。 


 【初回生産限定スペシャル・パッケージ】ダークナイト(1枚組) [DVD]
 ダークナイト
 (2008年 アメリカ・イギリス共作)90/100点


すでに語りつくされている感もある「ダークナイト」ですが、やはり避けて通るわけにはいかず、感想をしたためてみました。
 
私は原作のバットマンを見たことがありません。
なので、これが本来のバットマンの物語なのかどうかは、全くわかりません。
しかし、以前に作られたティムバートン版のバットマンとは毛色が相当に違うようです。
もし、「えー、バットマンって…ちょっと興味ないなあ…」という方がいらっしゃるのなら、声を大にして言いたい。これ、バットマン関係ないです。
本作は立派な…というか、完璧な犯罪映画なのです!

いやしかし、本作の監督クリストファー・ノーランは、かなりのバットマンマニアと聞きますから、これが正当なバットマンなのかも知れません。(すみません、とにかく原作を知らなくて)
本作は、「娯楽作品」という枠を大きく超えた重厚な犯罪映画です。この物語と映像と演出の深みは、見ておかなければ絶対に損だと言い切れるほどの傑作なのです。

驚いたことに、本作はバットマンを「コスプレのおかしな自警団」のように扱います。このアンチヒーロー的な設定は、ヒーローものに興味がない映画ファンをも巻き込みました。

そして、完全に主役を食った「ジョーカー」の存在が強烈です。
ヒース・レジャーの見事な役の作りこみ。まさに、純粋な悪。肥大したイタズラっ子。
確かに一部で言われているように、こんな危ない奴に従う奴なんているか? 組織を束ねる器じゃないよね…という突っ込みは分かりますが、しかし、人の心の奥底をくすぐる(かき回す)術を知り尽くした彼なら、どんな奴でも操ってしまいそうにも思えるのです。
現に、映画の後半には、正義を悪に転落させることさえ達成してしまったのですから。
また。
「ジョーカー」のメイクは、顔を粗雑にペイントしているだけのお瑣末なもの。
これは、「ジョーカー」が超人的な悪人ではなく、あくまで「生身の人間」に過ぎないことを象徴しています。
誰しもが「ジョーカー」になりえる、という人間の闇の部分のお話でもあるのです。
この点からも、本作がただのヒーロー映画ではないことが伺い知れます。

マイケル・マン監督の「ヒート」を、全体的な雰囲気作りの参考にしたそうです。
絵作りは、まさに犯罪ノワール。
もう、むしろ、いかついコスプレしたバットマンは画面に出てこなくていい! なんか浮いてる!  この変態! (言い過ぎ)

バットマンファンのみなさん、ごめんなさい。

アクションシーンの作りがまた、もの凄いです。
特に病院爆破のシーンは痺れました。これまで何百もの爆破シーンを見てきましたが、これほど魅力的で、強烈な印象を残す爆破シーンは滅多にありません。吹き飛ぶ病院を背景に、「ジョーカー」のペンギン歩きが拝めるのですから!
なぜ、ペンギン歩きなのか!?
そのシーンでは、ジョーカーの「看護婦姿」がよく突っ込まれてますが、私はむしろペンギン歩きが気になります。

さらには。
警察署から逃走する際に、パトカーに箱乗りして天を仰ぐ「ジョカー」の美しさたるや。
もう、「ジョーカー」だけでお腹いっぱいなのであります。
もう、むしろ、いかついコスプレしたバットマンは画面に出てこなくていい! なんか浮いてる!  この変態!

演じたヒース・レジャーは、その後若くして亡くなりました。二度と、彼の演じる「ジョーカー」の再登場が望めないというのは、途方もなく残念です。

ラスト、人間の闇をあぶりだそうとする「ジョーカー」と、ゴッサムシティ市民たちの心理的な戦い。ここも感激しました。
…ちょっと都合が良いかな?
けど、私は見事な着地をしていると思います。やはり、最後はそうこなくっちゃ。
 
ただ、一番残念なのは、この映画が日本ではヒットしなかったことです。
だから、あえて何度も声を大にして言いたいです。「バットマン」は関係ないって。 

本当に、度肝を抜かれる傑作です。


 

記事を読んで頂きありがとうございました。
↓よかったら、クリック1票お願いします。
にほんブログ村 映画ブログ 映画評論・レビューへ 
<スポンサードリンク>

関連記事

Posted on 2012/09/04 Tue. 14:04 [edit]

TB: 0    CM: 0

04

コメント

Comment
list

コメントの投稿

Secret

Comment
form

トラックバック

トラックバックURL
→http://eigamove.blog.fc2.com/tb.php/18-4cd5c68e
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

Trackback
list