素人目線の映画感想ブログ

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ブラックスワン 「白鳥の湖」のド迫力! 


 ブラック・スワン [DVD]
 ブラックスワン
 (2010年 アメリカ映画)90/100点


やっぱり、映画は劇場でみるものだと痛感しました。傑作です。

ナタリー・ポートマン演じるニナは、バレエ「白鳥の湖」で主演に抜擢されます。
この「白鳥の湖」は、清楚な「ホワイトスワン」と、男を誘惑する悪い「ブラックスワン」を演じ分けなければなりません。(つまり「ホワイトスワン」はスターウォーズのアミダラ姫、「ブラックスワン」は、レオンのマチルダといったところです…か?)
ニナは、大人しく真面目な雰囲気の女の子。「ホワイトスワン」を演じることは出来ますが、「ブラックスワン」を演じることが全く出来ません。コーチ(ヴァンサン・カッセル)は、ニナを追い詰めます。
要するに、「もっと色気を出せ」と官能的な手段で追い込むわけです。
コーチから、母親から、友人から、そして自分自身からのプレッシャーのために、次第に精神を不安定にしていくニナ、その行きつく先は…?

ナタリーポートマンの第83回アカデミー賞主演女優賞には文句なし。
見事な「ブラックスワン」の演技に、これまた鳥肌がたちました。
まさに女優魂を見せつける演技が、官能的なシーンでも怪しく発動します。
それにつけても、コーチの役どころ、「黒い色香」を開花させるためにニナの体をまさぐったり、キスしたり、自慰を指示したり、ニナにナニをニナしたり…いやナニか。もういいや。とにかくうらやましいほどの好き放題なのです。

もちろん、この映画はシモネタ映画ではありません。
中盤から、物語には飛び散ったガラス片を含んでいるような痛々しい空気が流れ始めます。
ニナは、次第にプレッシャーに押しつぶされそうになっていきます。
バレエ団の新人が、「ブラックスワン」の役を奪おうとしている。自分に夢をたくした母親が、いつも厳しい目で見張っている。コーチが陰で裏切ろうとしている、といった強迫観念が彼女を襲い始めるのです。

鏡に映る自分が、自分でないように見えてくる。
もはや、自分を自分でコントロールできないようになっていくのです。
そうすると、だんだんサイコスリラー風に映画は変貌していきます。
当初、インディーズ系の地味な人間ドラマかな、と油断していたのでとってもびっくりしました。
  
imagesCA50OXOU.jpg
(次第に精神的な不安が彼女を追い詰めていく…)


言ってしまいますが、映画の終盤では、ニナは見事に「ブラックスワン」をものにします。
舞台に上がった時のニナの目力といったら、もう!
これこそ、主演女優賞にふさわしい完璧な変貌ぶり。 
「ブラックスワン」への昇華。
そのためには、やむを得なかったある犠牲。
このラストは、ニナにとって果たしてハッピーエンドだったのでしょうか。 

監督のダーレン・アロノフスキーは、日本のアニメ監督、今敏の作品を好んでいるらしく、今までのアロノフスキーの映画には、その影響を感じさせるシーンが多いと言われています。
本作も、実は今敏監督の「パーフェクトブルー(サイコスリラーの名作)」を下敷きにして作られているとのこと。

「白鳥の湖」のテーマ曲も迫力満載で見応えあり! 自信を持っておすすめを…

が、しかし!

後日、DVDをおすすめした友人達に感想を聞くと、「まあ、悪くはないけど…」という意外にも淡白な感想が多く…。

確かに映画館の音響はすごかった。
爆音の「白鳥の湖」のテーマやニナへの拍手喝さいが、映画が終わった後も耳から離れないほどに痺れた。
大スクリーンなこともあって、映画館の設備に影響されてしまったのかなあ。
けど、それも映画のうち!
クドカンが言ってました。観賞の手段別で採点した面白度は、「映画館が10なら、DVDは5、スマホは1、脚本を読んで頭で想像するのが3」(スマホより、脳内補完の方が上らしい)

「映画は極力、映画館で! 面白度倍増だから!」


 

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Posted on 2012/08/28 Tue. 23:15 [edit]

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