素人目線の映画感想ブログ

素人による、素人のための映画感想・レビュー。 映画文法や方程式なんのその。

イリュージョニスト 「魔法使い」にされてしまったおじさんの悲哀。 


 イリュージョニスト [DVD]
 イリュージョニスト
 (2010年 イギリス・フランス共作)  75/100点


海外のアニメってほとんど見ませんが、これはなんとなく触手が動いたのです。なんか切なげで面白そうだなあと。
ジブリ推薦です。海外の評価も高いです。

ある売れない手品師のおじさんと、夢見る貧乏な少女の交流の物語です。
うわあ、現実だなあ…という内容です。さすがヨーロッパ映画です。
皮肉てんこもり。個人的には、そういうヨーロッパ映画は大好きです。
世間を斜めから見まくってて、鑑賞中に首が曲がっちまいそうなほどなのです!

映像はきれいですが、いたってシンプルな作りです。決して派手な演出があるわけではありません。
激しい感情が画面いっぱいに表現されるわけでもありません。セリフも極少です。 
だから見る人によっては退屈さを感じるかもしれませんが、上映時間が80分と短いので、助かります。

imagesCAF5IE3D.jpg
(映像は美しく、独特の味わいがある)


この手品師のおじさん、幼くして働いている貧しい少女に贈り物をしてあげるのですが、それを手品を使って差し出します。
そこが、悲劇の始まりでありました…。
少女は、それを「魔法」だと思い込むわけです。
おじさんにとって「プレゼント」とは、苦もなく用意出来るものだと思ってしまったのです。
「ドラえも~ん!」と言わんばかりに、次々におねだりを始める少女。
しかし手品師のおじさんは、ドラえもんのように未来デパートで買い漁れるほどの潤沢な財力はありません。しかし、少女の期待を裏切れません。
そこで、深夜バイトを始めたりと、涙ぐましい努力を続けるおじさんなのでした…。

切ない。
人の欲望は尽きぬものです。手品師のおじさんのおかげで、少女はどんどん身なりが綺麗になるにつれ、当然の流れとして、恋をしたくなるのです。

もっちろん、手品師のおじさんは恋の対象ではありませんよ!
イタタタ…。(のっぴきならないフラれ方をしたことのある方は鑑賞に注意が必要です。)

そうはいっても、この映画は下世話な愛憎劇に発展するわけではありませんのでご安心ください。
淡々と、人生の悲喜こもごもを語っているだけです。

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(初めは、ただ夢を与えてあげたかっただけ)


ラスト。おじさんのある小さな行動は、おじさんの悲しい心変わりを表しています。
いかん、いかんよ。おじさんの心がひん曲がってしまう…。

ああ、やっぱりヨーロッパ映画だなあ。(でも、この結末だいぶ好きです。)


  

 
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Posted on 2012/09/05 Wed. 11:55 [edit]

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