素人目線の映画感想ブログ

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インターステラー 誰も見たことのない世界。 


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 インターステラー
 (2014年 アメリカ映画) 95/100点


文句なしで、今年の1番でした。
もう今年はこれで映画の見納めにしてもいいくらいです。

参りました。
こんな傑作を見る事ができるなんて、とても幸せに思います。

もう何も言えねぇ。

これは。
必ず劇場で観てほしい映画です。

そして、極力、前情報はないようにした方がいいです。
恐らく、並大抵の予想のはるか上を行く展開となっています。
是非、本作の凄さにおののいてほしいと思います。
なので。
<今回、ネタバレはほとんどせずに書きます。>
<一切情報を入れないために、下記は読まれない方がいいかもしれません。>


あらすじは、「滅亡の迫った地球から脱出し、人類が移住できる新たな惑星を探すため宇宙へ向かう主人公・クーパーは、娘・マーフィーとの別れに苦しみながら、人類を救うため想像を絶する困難に立ち向かう」というお話。


インタステラー8


とにかくなんといったって、クリストファー・ノーランって監督は凄いの一言ですよ!
期待値のはるか上を行く出来栄えをこしらえておるとはのー。
何が参ったって、「風立ちぬ」以上に腰砕けに泣けて大変でした。
特に参ったのは…、中盤、SFでしかありえない残酷な展開がクーパーに訪れますが、それがとてつもなくショッキングで。思わず、画面を見ていられずに目を閉じてしまったくらいです。他にも要所要所で泣かせてきます。これは…ひょっとすると泣きのポイントとしては「ニューシネマパラダイス」さえ越えているかもしれません。

つまるところ、SF大作であり、理系的な用語や小難しい展開の多い映画であり、恐らくこれまでのSF映画史上、最高レベルの物理学的専門性も帯びているのですが、物語は極めてエモーショナルな演出で紡がれているのです。
基盤は「人類を救うための宇宙冒険物語」ですが、全体を「父と娘の物語」が包み込んでいます。ぎゅぅぅぅぅっ…とね!

主人公・クーパーは元・宇宙飛行士ですが、食糧危機の中、否応なく農業を営んでいます。
厳格な父親の風貌を見せる主演のマシュー・マコノヒーがすごいです。最近キレた役柄が多かったと思いますが、実に渋みのある男を演じます。
と思いきや、コーン畑の上空を飛ぶ無人偵察機を見つけては、仕事そっちのけで追いかけていく無邪気な側面に、追われている花嫁を見つけた時のルパンぐらい魅力を感じました。まくってるぞ~。

子育てをしていると、子供たちの未来の社会について、現実の我々でも時折恐怖を感じるものですが、妻を病で亡くし、男手一人(祖父もいるけど)で娘と息子に深い愛情を注いでいるクーパーにとって、「君の子供の代で人類は終わりだ」という事実は、全てをかなぐり捨てて宇宙に飛ぶには十分すぎるほどの衝撃があったことだと思います。

無論、幼い娘にはその「大義」を理解することができません。
しかも、クーパーは娘に「君の世代で地球は終わりなんだ」ということは黙っているのでなおさらです。
娘と不本意な形で別れなくてはならないクーパーの焦燥が痛いほど切なく、もー、どれだけ泣かせるの? ってくらいに悲しいです。武骨な男が、娘を想いながら涙をこらえて車を運転する表情が完璧すぎて…けれど本作では、前述したように、先においてはこんな程度では済まない「悲劇」がクーパーを襲うのです。

インタステラー


インタステラー4


ところで。

「人類滅亡の危機を救うため、家族のため、宇宙へ飛び立つ物語」と聞くと、「アルマゲドン」なんかを思い起こしかねませんが…違います! 断じて違います! あんな「パァワァァー!」って叫びそうな筋肉バカ映画とは違います!
本作の制作に参加している理論物理学者のキップ・ソーン氏が、ほんまもんの宇宙の考察をふんだんに組み込んでいるため、「重力の謎」「四次元、五次元の謎」「ワームホール、ブラックホールの謎」の解明に迫るほどの勢いがあり、非常に説得力のある宇宙理論を示しているのです。

ただし、さっぱし意味わからんけどね!

難しいです。そーなんだー、へーとしか言いようがありません。
恐らく…「荒唐無稽」のような気もします。
冷静になってしまうと、本作の終盤の展開に、「そんなバカな」となってしまうかもしれません。
けれど、これは「映画の魔術」だと思います。ネタバレしませんが、「そうであってほしい!」という観客の切実な想いと重なって、一切の疑問の余地も吹き飛ばす「奇跡」を生み出しているのでした。

インタステラー6

インタステラー9


それから。

本作から「2001年宇宙の旅」や「コンタクト」を思い起こす方も多いようです。
けれど私なんかは、ある映画を思い起こさずにはいられませんでした。
ネタバレになりかねないので反転しますけど、私は、「これって『のび太の宇宙開拓史』じゃん!」と終盤の展開に思わずうなったものです! ほら、ほら、あそこ! 「壮大な宇宙が何の変哲もない一室につながるあの感じ」が、そりゃあもう! ついでに言うと「ワープの説明の仕方とか、最初に訪れた惑星で津波に襲われるところとか」何でこんなに酷似しているの? と思ったくらいです。

本作の素晴らしさは、宇宙の真理を解こうとする壮大なハードSFと、父親と娘の絆という泥臭い人間的感情を、見事にミックスして描いている所です。
その他の登場人物たちも、実に人間臭いキャラクターです。恋人の待つ惑星を目指す宇宙船の同乗者・アメリア博士(アン・ハサウェイ)、天才でありながら「時間を恐れている」ブランド教授(マイケル・ケイン)、その他父親に見捨てられたと傷ついているクーパーの娘・マーフィー(ジェシカ・チャステイン)など、実に見ごたえがありました。おまけにちょっぴり人間臭いロボットとクーパーがジョークを交わす場面が、緊迫した場面でほんのわずかに和ませます。しかし、それが切なさを助長したりもするのですが…。

これは振り子の法則です。
本作は、思いっきり「理系」的であり、その逆、思いっきり「文系」的なのです。

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本当に稀有なもの凄い映画だと思います。心が洗われました。感謝したい気持ちでいっぱいです。

上映時間3時間という長丁場で、序盤に若干「だれる?」と不安になった点もありましたが、中盤以降は眩暈がしそうなほどの怒涛の展開です。
全ての伏線が収束するラスト。この誰も見たこともない世界を、ぜひ劇場で体感してほしいと思います。

鑑賞後、きっと「一日一日を大切に過ごしたい」などと悠長なことを言ってられなくなるでしょう。
そう、一時間一時間を大切にせねば!


  

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Posted on 2014/11/25 Tue. 23:32 [edit]

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 |  # | 2014/12/09 12:38 | edit

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