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ミッション:インポッシブル/ゴースト・プロトコル 奥さんに発動しそうなゴースト・プロトコル。 


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 ミッション:インポッシブル/ゴースト・プロトコル
 (2011年 アメリカ映画)  80/100点


最新作『ローグ・ネイション』が絶賛上映中ですので、せっかくだから久しぶりのおさらいシリーズです。気が向いたら…続々やっていこうかと。

シリーズ第4作目である本作では、『Mr.インクレディブル』などのアニメーションで知られるブラッド・バード監督が大抜擢。実写初挑戦とのこと。ゆえに、本作には、これまでのシリーズ作に比べて明るめの雰囲気を感じます。いくつかの未知のメカが楽しく活躍するのも、ちょっとアニメチックですしね。

ファンの間ではシリーズ最高傑作と言われている本作(私は第3作目の方が好きですが)は、評判に違わず見どころの多いアクション映画です。順々に書き綴ってまいります。

<ネタバレで!>
*なお、本作の主人公はイーサン・ハントですが、なんとなくトム・クルーズと表記しています。まー、なんとなくです。

ゴーストプロ


《刑務所脱獄大作戦!》                 
冒頭、トム・クルーズはモスクワの刑務所に捕われております。トムを救うべく、本作からエージェントに昇格したベンジー(サイモン・ペッグ)のハッキングで、獄中の扉を全解除してしまいます。相変わらず、他人の国で好き放題です。おかげで囚人たちが表に出てしまい、その混乱に乗じてトム・クルーズは親しい情報屋を連れて脱獄します。罪のない人が殴られたり車盗まれたりケータイ勝手に使われたりするのはお約束ですが、トムをセカイを救うためだもの! 

<登場メカ : 通り抜け穴マシーン>
まさに「通り抜けフープ」のごとく、床に穴を空けて脱出口を作りだします。型抜きのように綺麗な円状にポロポロと崩れるのが気持ちいいです。

《クレムリン大作戦!》                    
ロシアの将校に化けてクレムリンに乗り込みます。同行するベンジーが無駄におしゃべり。しかし堪能なロシア語も披露し、エージェントらしさを生意気にも醸します。
ここでは、敵のボスに先を越され、おまけにクレムリン宮殿を大爆破された上にその罪を着せられてしまうのです。濡れ衣だ! と言いたい所でしょうが、きっとその前の刑務所大暴動事件もバレてることと思いますので、日頃の行いでしょう。

<登場メカ : 背景ホログラム>
このメカは凄いアイディアです。長い廊下の奥の背景をスクリーンに映し出し、そのスクリーンの後ろに隠れながら、廊下の先にいる警備員の目をごまかして移動していきます。警備員の目線の角度などをきっちり計算して背景を映し出すというリアル設定が痺れます。ただ、警備員のポジションのだいぶ手前に目的の部屋があるという配置が、意味不明です。ちなみに、敵のボスはこんな手の込んだ機械を使うまでもなく、目的を達していますけれど。


《ドバイタワー壁登り大作戦!》                 
ここが本作最高の見せ場にして、大忙しの現場です。急にですが、世界一高いドバイの高層ビル(ブルジュ・ハリファ)をよじ登らねばならなくなりました。足元のないほぼ真っ平らな壁を、特殊な機械を使ってイモリのように昇っていくのです。この頃から、トム・クルーズは無茶なミッションにやや消極的な顔色を見せるようになりました。ベンジーの「理系らしい無神経な発言」にあるように、「やれて当たり前。やれなきゃ死ぬだけ」の重責に、嫌気がさしてきているのかもしれません。そうはいってもそこはトム・クルーズ。『ダイ・ハード』のマクレーンのように「何でこんな目に…。チクショー!」とか愚痴愚痴言いません。「そうだよな…オレ、トム・クルーズだし…きっとやれるよ…いや、やらなきゃ…」と、神妙な顔で自分を鼓舞しているようです。自己催眠ですか、トム。

<登場メカ : 壁ペッタングローブ>
壁に異常なまでに吸着し、つるつるな壁さえよじ登れる優れた機械です。どこまでも昇れますよ! ただ壊れやすいのが玉にキズ! 故障=死ですから、商品化してはいけないレベルの故障率です。甲の部分にあるライトが青色なら正常、赤色なら故障です。途中で片手が故障し、とっとと捨てる潔さが素敵なトム・クルーズですが、下の人が拾ったら通報されかねませんよ。

ゴーストプロ2

 
《成りすまし大作戦!》                        
さあ、このコーナーでは、トム・クルーズが敵の親玉に扮し、取引相手の殺し屋・モロー(レア・セドゥ)と対峙します。さあ、殺し屋をだませるでしょうか、それとも見抜かれるでしょうか! 思わず、『人間観察バラエティ・モニタリング』のようなノリで書いてしまいましたが、そんな場合じゃありません。敵は恐ろしい腕前の殺し屋ですから、バレるとヤバいのです。加えて、仲間のエージェント・ジェーンは、別室で逆に殺し屋に扮し、敵の親玉をだまさねばなりません。高度な機器と巧みな芝居で華麗に乗り切ろうとするエージェントたちの中で、一人だけ怪しいコスプレの上、義手を使ってコソコソ仕事を進めるベンジーのアナログ感に吹きます。この場面、ミッション開始までの切迫感やミッション中の緊張感の盛り上げ方は秀逸で、本作一番の名場面なのです。

<登場メカ : ウィンクシャッターレンズ>
コンタクトレンズのように眼球に設置し、まばたきすることで見たものがプリンターからプリントされるという優れもの。気安くまばたきが出来なくなりそうで、これをエージェント・ブラント(ジェレミー・レナー)が装着してからしばらく、こっちもまばたきを我慢しないといけないような気持ちになりました。コッソリ使用するブラントですが、怪しげな模様の眼球を見抜いた殺し屋・モローにアッサリとバレ、「ちょっとこの人、変なカメラ持ってマース」と上へ下への大騒ぎに。


《砂嵐大作戦!》                            
逃げられた敵のボスを追いかけるトム・クルーズ! 

<登場メカ : トム・クルーズ>
全力疾走で駆けるトム・クルーズを見ていると、きっともう、彼自身がメカなのだろうなあと、段々そう思えてくるのでした。
猛烈な砂嵐に巻かれながら、BMWを逆走させ、正面衝突で敵を止める命知らず加減がド派手です。しかし逆に、そこまでしても逃げられてしまったトム・クルーズは、全力のネタをスベり倒した時のウーマンラッシュアワー・村本くらいチャーミングといえるでしょう。

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《インドで大作戦!》                           
長文で、疲れてきた…。このパートでは、トム・クルーズもちょっとお休みタイムです。「27時間テレビ」でいうところのサザエさんタイムです。他のエージェントに大役を任せるトム・クルーズ(といっても、後で美味しい所をかっさらいます)。特にブラントは、シリーズおなじみの宙吊りシーンに抜擢されていますが、見せ方が尋常ないほどカッコ悪いです。ブラントを演じるジェレミー・レナーは、他の映画では主演を張るほどの俳優ですけど、本作では何となく扱いが雑…。まるでカッコよく描くのを嫌っているような…。はっ…もしや!? …トム?

<登場メカ : 超磁石>
ブラントの服の中に取り付けた磁石と床を這う移動機器の磁石の反発を利用し、まるで宙に浮いているようになるブラント。ブラントの扱いも雑なら、メカもだんだん適当になってまいりました。


《立体駐車場大作戦!》                         
さあ、ラスト! 敵のボスが抱えている核爆弾発射装置入りのカバンを巡り、トム・クルーズが最後までド根性で張りきります。立体駐車場のギミックをうまく利用して紛争する二人を観ていると、もーどこからどう見てもジャッキー映画にしか見えません。しまいには、敵のボスが自ら堕ちていくという、最後まで意外性満点なところも見所です。

<登場メカ : BMWのエアバッグ>
車が床にぶつかると、ハンドル部分からクッションが飛び出し、乗っている人は大丈夫って代物です! …え? それ珍しくないって? いえいえとんでもない! 新作『ローグ・ネイション』でもお目見えしたBMWのエアバッグは、車がどれほど大破しようと車内の人を守り抜くのです。BMWは、トム・クルーズが乱暴な運転をして車を壊しても全力で守ります。車にダイビングしてフロントガラスを割ったジャパンの芸人には、地の果てまで追いかけるくらいの気持ちでクレームを付けます。


ということで、勢い余って全ミッションをご紹介してきましたけれども、実は本作について一番に言いたいのは、何と言っても殺し屋・モロー役のレア・セドゥ! 途中であっさりと窓から落ちてしまうのが不憫で不憫で。この美貌にしてこの貫録にしてこの純粋性にしてこの最恐に魅力的な殺し屋・モローを、正直もっと活躍させるべきだと思ったものです。「報酬はダイヤモンド」っていう臭い設定がちっとも陳腐にならないほど説得力を持たせられるのだから、さすがのレア・セドゥ。鑑賞当時はさっぱり知らない女優さんでしたけど、オープニングシーンからもうすでに、ほとばしる「只者でない」感が凄かったものです。

ゴーストプロ3


物語中盤やラストシーンでは、前作で大活躍した奥さんにまつわる物語が紡がれます。ロマンチックなトムトム・エピソードだとは思うのですが…正直言って「奥さん設定をいつかなかったことにするための伏線(それこそゴースト・プロトコル)」にしか思えなかったのですけど…。一緒にいたら身の危険もあることだし、お互い離れ離れで、でも近くで夫がそおおっと見守っている夫婦生活ってゆーのは、どんなもんなんでしょーねえ。正直…うっとおしいってことはないのでしょうか、そうですか、全然アリですか、トム・クルーズですもんね。
しかし、やはりと言いますか、まんまと『ローグ・ネイション』では姿を見せなかった奥さんですが、今後の続編では果たして出てくるでありましょうか。ま、そんなことより、殺し屋・モローが窓から蹴り落とされた際、さっきトム・クルーズが脱ぎ捨てた壁ペッタングローブを手にして助かっているよって設定にして再登場させようじゃありませんか、そうですか、ないですか、ダメですかー。


ミッション:インポッシブル/ローグ・ネイションの感想はこちら。


  

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Posted on 2015/08/26 Wed. 13:00 [edit]

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