素人目線の映画感想ブログ

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ミッション8ミニッツ 映画史の残るラスト直前の名場面。 


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 ミッション8ミニッツ 
 (2011年 アメリカ映画) 80/100点 


タイトルがだいぶん損してます。
これではまるでB級アクション映画のように思われてしまうのでは?
「ミッション…?」 …ああ、トムクルーズのやつのパクリじゃねって。
お馴染みの悪しき邦題です。これ、原題は「ソース・コード」といいま …んー、どっちもどっちかな。(タイトルにもう少し気合を入れよう!)

タイトルだけで、見る映画を決めてしまうのはもったいないです。
この映画、肝心の中身は、脚本をひねりにひねった切ない系のSFサスペンスの傑作なのですから。
かなりオススメです。
監督・ダンカン・ジョーンズは、デヴィッドボウイの息子で、1作目「月に囚われた男」もなかなかの傑作でした。
非常に才能を感じさせ、今後も期待させてくれる監督です。

あらすじは少々やっかいです。
列車爆破テロが起きる。主人公は、その列車に乗っていた被害者の爆破8分前の意識に入り込み犯人を探す」というもの。
わかります?
上記のあらすじに、30分も費やして何度も書き直しました。
文系が考えたSFという感じで、突っ込み所が満載ではありますが、気にしない! 気にしない!


主人公は何度も何度も失敗をしながら、「同じ8分間」に潜入し、犯人や爆弾を探していきます。
この手のタイムトラベル的「繰り返し」は、「恋はデジャブ」「時をかける少女」(小説では傑作「リプレイ」)などでもおなじみで、面白い題材なのでより興味を持って入り込めます。
同じ時間を繰り返すことができれば、人って当然学習していきますので、同じ過ちを犯さないように改善できます。この主人公も、足にこぼれるコーヒーを回避したり、誤った捜査をやり直したり、気づいたら乗客に綺麗なお姉さんがいるので声をかけてみたり、しまいには好きになってみたり、犯人捜しとかどうでもいいからお姉さんを助けてみたり、自分探しにはまってみたり……はよ、犯人捜し!

なかなか複雑なシナリオで、人物描写にも力を入れているので、話がいろんな方向に広がっていきます。
ちょっと心して見ないと、わけがわからなくなるかもしれません。
 
SFって機械的なイメージですが、「ガタカ」や「12モンキーズ」に代表されるように、切なく、ロマンチックな側面もあります。ダンカン・ジョーンズは前作同様、今回もロマンテイックな展開をみせてくれるのです。
主人公は「8分間」の中で、列車に同乗している一人の女性に恋心を抱きます。
この爆破テロから助けたいと奮闘しはじめます。
しかし、爆破テロは実際に起きてしまった「過去」です。
そして、主人公はタイムトラベルをしているのではなく、ただ単に、被害者の「過去の意識(記憶)」に入り込んでいるにすぎません。
つまり、「過去を変える」ことはできないのです。
さあ、どう決着をつけるのか…。
実はこの点に、この映画の注目すべき点があります。
 
過去を変えることができないならばと、主人公が最後にとったある行動が、ラスト手前に最高の名シーンを生み出します。
これはすごい! と思わず唸りました。
このシーン、映画史に残してもいいくらのレベルでは?

見事な決着点に、大変恐れ入りました。
ところが…映画はそこで終わればよかったのですが、ちょっと蛇足的に話が続くので、そこは賛否両論のようです。

しかし、個人的な「お気に入り映画監督リスト」に久しぶりに新しい名前が刻まれ、大変嬉しい収穫なのでした。


 

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Posted on 2012/08/29 Wed. 00:13 [edit]

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