素人目線の映画感想ブログ

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ゴーストバスターズ /80年代の愉快なお化け退治。 


 バスターズ4
 ゴーストバスターズ
 (1984年 アメリカ映画)  75/100点


実に30年も前に公開された本作は、小学校の時にテレビで鑑賞した記憶がある程度。
だもんで、ほとんど内容を覚えていない中、久しぶりに鑑賞したのであります。

そっかー、こんなお気楽コメディだったかー。アハハ。

という感想でした。めちゃくちゃ肩の力を抜きまくっている映画だったのですね。

本作は、2016年にリメイクされました。リメイク版の感想はこちら。

バスターズ


それにしても、本作で登場するゴーストが果たして「霊」なのか「悪魔」なのか、その区別が分かりません。と言うより、むしろ妖怪です。
と思っていたら、本作中でバスターズの1人にインタビュ―しているテレビ番組の司会者が、「プレスリーは元気ですか?」などと聞くものだから、やはり「霊」という扱いなのでしょうか。聞けば、本作に登場するマスコット的なキャラクター・緑色のお化けは、「ブルース・ブラザーズ」の主人公の一人であるジョン・ベルーシの幽霊って設定とのこと。

…ふーん。

貞子が観たら、怒り狂って呪ってきそう。

「霊」に対する尊厳など一切なく、「霊」のバックグラウンドが描かれることもなく、完全に「ただの害虫扱い」という冒涜感が凄いです。
このぬるーい感じが、1980年代的には良かったのかもしれませんが…、今見ると、ちょっとカチンときてしまうくらいのふざけっぷりです。とにかく、「霊」の扱いの雑さが気になって仕方ありませんでした。

バスターズ2


なーんて。そんな風に肩ひじ張って観る方が間違っているのでしょうけど。
だって後半なんて、ついに破壊神ゴーザなんていう神様とやり合っちゃうんだから。いつしか大界王神まで出てきそうな勢いです。

プロトンパックと呼ばれる、どういう原理なのかがさっぱり分からない物理的な機械から出るビームによって、「霊」たちを捕えるバスターズたち。メカメカしい「ボックス」に霊を閉じ込め、本部にある保管庫に「霊」を閉じ込めておけば大丈夫という…

ぜひ伽椰子に、「怨念」というものをアメリカ人に教えてあげてほしい。

それにしても、「強力な武器=原子力」という発想もまた、アメリカ人らしいですね…

ピーター博士を演じる主演のビル・マーレイもまた、脱臼レベルで肩の力を抜いています。ぴょーんと飛び跳ねたり女を口説いたり役人をおちょくってみたり。けれど、さすがビル・マーレイ。終始ふざけていますが、キューピーみたいな童顔が憎めず、思わず微笑えませるのだから、とんだ愛嬌です。口を開けばほぼ軽口ですが、それだけに、終盤に政治家を味方に付ける為の口八丁が爽快です。

ヒロイン役のシガニー・ウィーバーも頑張っていました。ゲートキーパーなる「悪魔」みたいなのに乗り移られた辺りでは、『チャイニーズ・ゴーストストーリー』ばりの怪しげな妖艶さで迫ったり、古い手品みたいに宙に浮かんだり、大股開いたり。近年でも見せる、何でも演じるサービス精神ぶりが、もうこの頃から垣間見えます。

マニアにしか分かりませんが、ダン・エイクロイド(「ブルース・ブラザーズ」の主演)やハロルド・ライミス(「恋はデジャブ」の監督)もバスターズの一員です。
本作の大きな特徴は、この面々のキャスティングの愉快さなわけで、リメイク版のキャスティングに物足りなさを感じるファンが多いのも頷けるというもの。

バスターズ3


さて。

本作の面白みは、超常現象の研究家である3人が、一念発起して起業し、苦戦しながらも徐々に世間から認められ、一大旋風を巻き起こすというビジネスの成功モデルにあります。ここに小気味良さがあるのです。
役人に邪魔をされて休業に追い込まれそうになったりと、順風満帆にはいきません。『ガイアの夜明け』風に、「ピーター博士、ピンチです」と、蟹江敬三のナレーションが聞こえてきそうです。『カンブリア宮殿』にピーター博士が出演したら、村上龍の質問には「ロスト・イン・トランスレーション」なもんで一切答えず、小池栄子にジトっとした目を向けてばかりいそうです。

それにしても、彼らの起業と共に、街中に急に霊現象が湧いていくのだから、こいつらマッチポンプちゃうか、と役人が疑うのはもっともですが。
もう一つついでに言うと、彼らの作業が大変粗雑なために、トバッチリの周辺被害が大変です。いつしかスーパーマンのように、市民から疎まれる運命を感じずにはいられません。

破壊神ゴーザが、バスターズの一人の想像のせいで、現代人の恐怖の対象を勘違いしてしまうという展開がおもろいです。そう、映画を見ていない人でもなぜか知っている「マシュマロマン」の登場です。日本人にはよく分かりませんけど、ふなっしーが巨大化したみたいなもんでしょうか。もはや「霊」でもなんでもありません。
けど、ビームを当てられたマシュマロマンが、怒った「大魔神」みたいにしかめっ面をするのが、子供心にちょっと怖かった記憶もあります。

バスターズ5


ということで…。

今回の鑑賞で、リメイク版にいささか興味を失いそうになってしまいましたが、是非ヒットした暁には、『ゴーストバスターズVS貞子&伽椰子』をぜひ観たいものです。「霊」のホントの恐さを思い知るがいい。ひょっとして、新メンバーと地獄のようなキャットファイトが展開されるかもしれませんけど。

…なんか本作の空気にあてられて、感想もいつも以上にぬるーくなっちゃった。


  

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Posted on 2016/05/25 Wed. 00:40 [edit]

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