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ジェーン・ドウの解剖 /彼女は、決して跳ねない! 


 THE-AUTOPSY-OF-JANE-DOE.jpg
 ジェーン・ドウの解剖
 (2017年 アメリカ映画)  
 84/100点



女性の遺体が運び込まれる系ホラーと言ったら…

これ思い出した!
ジェーンドウ0
(『霊幻道士2』ね…。)


ということで!

殺人現場の地下で発見された、名もなき美しい女性の遺体。
本作は、その遺体の解剖中に巻き起こる怪現象を描きます。
果たして…
動き出して牙を剥くのか!?

ジェーンドウ2


ほんの一夜の物語。
そして舞台は、ほとんど解剖室とそのフロアのみのワンシチュエーションです。
そこが妙に魅力的です。シン…とした静かな場所。すごく落ち着いた空間。集中して仕事をする場所として、最高だと思いましたよ。

主人公は、検視官トミーの息子オースティン。彼は解剖の助手をし、父親から死因の特定の指南を受けています。
ゆくゆくは、この仕事を継ぐのでしょう。
順風満帆な将来の上、彼女もちゃっかりいるという…、なかなかのリア充ぶりを見せつけるやんけ。

それはともかく。

脚本が良いです。狭い空間だけで、退屈なく約90分の物語を持たせるのだから、凄いです。
しかも、序盤は得体の知れない不安な空気感が蔓延していて、結構食い付きました。

つまり。

本作は、心理的にゾっとさせる系ホラーでもあります。怖がらせ方が、なかなか秀逸なのです。

一番は、この「女性の遺体」の不気味さ。
外傷ひとつ見当たらず、今にも動き出しそうな気配さえします。(動くかなあ。今動きそうだなあと思わせるカットを何度も見せるのが、巧いというか、ニクい)

女性の遺体を解剖していく様子は、かなりリアルに見せます。
そこそこ、グロテスク。とはいえ、この解剖をしっかり見せるのは、終盤、ある秘密が明かされた時に効果を発揮します。

で。

解剖が進むにつれ、この遺体の「不可解さ」がどんどん露わになります。
それにつれて、少しずつ「この遺体ヤバい…」と分かっていく過程にぞっとするのです。

しかし残念ながら一つネタバレすると、車の上をピョンピョン飛び跳ねたりはしなかった!!

ジェーンドウ4


それから。

おおよそのホラー映画にありがちですが…
本作で一番不気味で怖かったのは、「何が起きる…?」とドキドキしている時です。実は、いざ事件が勃発したら怖さが半減しました。

個人的な意見ですが、恐怖の対象が「姿」を見せた途端、冷めるといいますか…。
それ「ゾンビ」だよなあと思った瞬間、心理的なホラーではなく、パニックホラーに変わるのです。
もちろん、それでも「怖い」ですけど、序盤での低温な怖さに興味津々だったので、やや失速しました。

とはいえ。

「鈴の音」や「猫の安楽死」、「彼女との待ち合わせ」など…、見事な伏線の回収に唸ります。
四谷怪談的な主人公の彼女に降りかかる災難も…、残酷で震えます。

それにしても、『リング』や『呪怨』とも同じですが、ジェーン・ドウは、どうして見境のない呪いを振りまくのでしょう。
無差別テロのごとく、彼らを襲う不条理な悲劇が苦々しいです。

ただ、無理に因果をこじつけるなら、テキパキと作業的に遺体の解剖をこなす彼らには、「冒涜」の罪があるのかもしれません。

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結末は、個人的にはやや意外性がなかった気もします。「親指がピクっ」ていうのも、安易な気が。

なにより…
燃やして倒せないって、道士もびっくりだ、こりゃあ!
(一部の人にしか分からないオチにしてしまった…)


  

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Posted on 2018/03/11 Sun. 23:24 [edit]

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