素人目線の映画感想ブログ

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※ネタバレがある時は、必ず<赤字>で標記します。点数の説明はこちら。

ザ・ファーム 法律事務所/トム・クルーズ、文春砲される。 


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 ザ・ファーム 法律事務所
 (1993年 アメリカ映画)  
 85/100点



ずっと以前、本作と間違えて『サ・エージェント』を観て以来忘れてましたが、やっと観ました。
なぜ今!? とは思いますが、まあ…、『ミッション・インポッシブル』の新作も間近なことだし。(あまり関係ない)

でも、いやあ、面白かった! 

話がとにかく面白い! この年代の頃の映画って、物語をしっかり練ってるという印象があります。
登場人物も魅力的です。今とさほど変わらないトム・クルーズと、渋味を振りまくジーン・ハックマン。脇のFBIも悪人たちのツラ構えも、とても印象的です。

あらすじは、「ハーバード・ロースクールを卒業した弁護士志望の学生ミッチ(トム・クルーズ)は、贅沢な条件を提示したメンフィスの法律事務所に就職する。妻とともに順調な社会人生活の始まりかと思いきや、事務所には秘密があった…」という物語。

ファーム


さすがアメリカのエンターテイメント。テンポがとにかく良いです。
トム演じるミッチが数々の就職先を訪れ、メンフィスの事務所に決め、生活を豪華に一変させていく流れが気持ちいい。

そして。
すぐさま事務所の「闇」を知り、愕然とするトム・クルーズ。

焦燥感に駆られたトム・クルーズには、大層「汗」が似合います。
崖っぷちで会社を去る『ザ・エージェント』の時も。仲間を次々に失い追い詰められた『ミッション・インポッシブル』の時も。
やっべーぞ! って時のトム・クルーズが、一番面目躍如の表情を魅せる…と個人的に思います。


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もちろん、空飛ぶ貨物機にしがみついている時も!

そう。主人公ミッチは、次第に袋小路に追い詰められます。
事務所の秘密をFBIに洩らせば、弁護士資格はく奪の上、その裏にいるマフィアに殺される。
かといってFBIに協力しなければ、収監中の兄貴を助けられない。

順風満帆と思いきや、急転直下の「追い詰められた」感は、大層気の毒でありました。

とはいえ。

このミッチ自身の落ち度もあったかもしれません。
小規模の弁護士事務所にしては、雇用条件があまりに潤沢だったじゃありませんか。

おいしい話には、大抵裏がある。

社会人1年目のミッチには、そういう世の中の裏を見抜く力はなかったわけです。
「まー、ボクの価値なら当然だろう」などと傲慢さがあったのだと思います。

ついでに言うと、アメリカに『舌きり雀』の物語があったら良かったね。「昔話」は、世の中の理を教えてくれます。ミッチは、いわば大きなツヅラを開けてしまった強欲じいさん。

その上。
どういうわけか、ちゃっかり「浮気」まで。

その上に。
どういうわけか、それをアッサリと嫁に告白。「君に隠し事はできない」などと言っていましたが、罪悪感の苦しみから逃れたかっただけです。その重荷に1人では堪えられず、奥さんに半分乗っけたかっただけ。

その上に。
彼は事務所のやばい秘密まで告白。奥さんは青ざめて家を飛び出す大騒ぎ。
結果オーライでしたが、黙って一人で処理したら良かったんじゃない? と思いました。心配かけるだけでしょうが? …とか思ったり。
 
ファーム3


だけど。

本作は意外にも、この嫁の扱いが巧いんです。
当初は、主演がトム・クルーズだから、オマケのロマンティック要員かなとか思ったり、「私と仕事とどっちが大事なの」的なステレオタイプな痴話喧嘩に辟易したんですけど。

けれど。
嫁が邪魔なプレイヤーだけではない存在感を発揮する終盤を観た時、なるほどーと膝を打ったものです。
いらん「浮気描写」かと思っていたら、うまく伏線として活きてくるとは!

で。

逆転の展開がすこぶる面白いです。
窮地からの脱し方が、複雑でいて、何とか理解できる絶妙なレベル。
派手なアクションではなく、しっかりした「知恵」による「妙技」で食い付かせるのが素晴らしい。

法律事務所にも、FBIにも一泡吹かせようと、まさにミッション・インポッシブルに挑むミッチです。
疾走する彼の姿は、まさに『ミッション・インポッシブル』のイーサン・ハントの姿そのまんま。
改めて、トム・クルーズってスゲーなあ…と実感したのです。




また。

事務所の先輩:ジーン・ハックマンもいいです。単なる悪役に終わらず、「哀しさ」を見せるあたりが素晴らしい。前フリが少ないので、ちょっと唐突感はありますけど。

それから…、凄くいいなと思ったのは、嫁とジーン・ハックマンの関係。ネタバレなので言いませんが、皮肉も利いてるし、とてもシャレてる。
「(反転で)あのギリギリでのキスの描写」の深み。

ファーム2


…きっと今の映画だったら、どうせ何もなく終わってますよ。つまんないことに。

そう考えると。

ミッチはしっかり浮気してますから、あの描写は現代では許されるでしょうか。
終盤に嫁に明かされた「理由」が、まるで「言い訳」に過ぎないものだったので、失笑したものです。

それじゃあ…、現代では許されないと思うなあ。
ミッチよ。文春砲と謝罪には、くれぐれもご注意を。


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Posted on 2018/05/20 Sun. 18:27 [edit]

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