素人目線の映画感想ブログ

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シェイプ・オブ・ウォーター/この生物に…恋? 


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 シェイプ・オブ・ウォーター
 (2017年 アメリカ映画)  
 79/100点



第74回ヴェネツィア国際映画祭のコンペティション部門で金獅子賞を受賞。
第90回アカデミー賞で作品賞を受賞。


で、えらい期待していたんですが…、個人的にあまりノレなかった…。
この世界観は好きなんです。オールドテイストなのに、なぜか退廃した近未来を感じさせる世界観。

けど。

ノレかった理由は、やはり「恋愛映画」という意識が邪魔をしたんだと思います。
主人公イライザと半魚人の「恋」というものが、よく分からなかったのです。
そこが、そんなに巧く描かれていたようには、感じませんでしたよ。

syeipu.png


『のび太の恐竜』とか『E.T.』に代表される、「人間に都合よく扱われている生き物を逃がす」的な設定ではダメだったのでしょうか。
それならば、もっと素直に観ることができたのに、と。

なぜ「恋」を絡めねばならなかったのか。
単に…、「慈しみ」や「愛」ではダメだったのか。

もちろん、それだと聖人君子な「きれいごと」程度に終わっていたのかもしれません。
主人公の「情欲」までしっかり描くことで、「生身の人間を描く」という意図なのかも?

とはいえ。

半魚人が、あまりに動物的なものだから、「この生物に…恋?」となったわけで。
例えば、『ブレス・オブ・ザ・ワイルド』に出てくるシドみたいだったら、まだアリえるのかと思うのですが…

↓シド。
シド

↓本作の半漁人。
sha.jpg

シドに比べ、本作のは、ぬめり感とウロコ感がすごいんじゃ。

そして、一切言葉を発しません。主人公・イライザとどれほど心が通っていたのかさえ、何とも分かりにくい。
知的レベルも未知です。人間に近いのか、賢い動物並なのか…
つーか。

こいつ猫の頭を丸かじりするような奴だよ…

そんなのと、恋…???
まあ…、「常識的」な感性に囚われすぎだと言われれば、言い返しにくいけど。

そこに疑問符を持ってしまって、純粋に映画を楽しめなかったとさ。

syeipu2.png


さて。

本作は、マイノリティーを描きます。障害を持つ主人公・イライザの友人はゲイで、職場の同僚は黒人です。
最近、とても多いテーマです。
大事なテーマだと思いますよ。それは分かるんですけど、マイノリティーを描くことが目的になり過ぎている感じもあります。
昨年のアカデミー賞も、マイノリティーの恋を描いた『ムーンライト』でした。
誤解を恐れずに言えば、ちょっと審査が偏っている気がしないでもない…

「マイノリティー」がテーマだと、上記のような「ノレない」気持ちがけん制される気もします。
不謹慎だとね…
そういう意味でも、マイノリティーをたくさん出してくるところに、安易な計算が見え隠れしなくもないのです。

とはいえ、ギレルモ・デル・トロ監督独特の毒っ気のある描写は面白いです。

個人的には、マイケル・シャノン演じるストリックランドという警備の男が追い詰められる様子が印象的でした。
悪役なんですけど、一度のミスも許されないことに弱音を吐くなど、強面の裏側に見せる弱さが気になったものです。

とはいえ、半漁人部屋の警備ゆるゆるですけどね!  阻止しようと必死のようで、ちゃっかりビートたけしに車のカギを渡す明石屋さんまか。

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イライザを演じるサリー・ホーキンスも、魅力いっぱいに描かれていました。『パディントン』のお母さん役が印象的だった人。

ということで。

期待した割には、いまひとつ。


 
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Posted with Amakuri at 2018.9.1
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Posted on 2018/09/01 Sat. 22:53 [edit]

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