素人目線の映画感想ブログ

素人による、素人のための映画感想・レビュー。 映画文法や方程式なんのその。

シックスセンス 最初にして最後の、最高の結末。 


 imagesCA9CFFMP.jpg
  シックスセンス
 (1999年 アメリカ映画)90/100点


今更ながらですが、「シックスセンス」について書きたいと思います。
おそらく、結末はもう誰しもがご存知だと思いますが、一応ネタバレせずに書きます。
あらすじは「児童心理学者のマルコムが、コールという少年のカウンセリング担当となるが、コールは、『霊が見える』という第六感の持ち主で、その能力のために苦悩していた。マルコムは、コールとともに、この厄介な能力に向き合っていく」というお話。

時たま製作されるブルースウィリスの子供交流シリーズです。第何弾かは知りませんが。
当時、コール役のハーレイ・ジョエル・オスメントは天才子役と話題になりました。
その後、多くのハリウッドの子役たちがたどるように、彼は飲酒運転やマリファナ所持といった順当なやさぐれ街道を爆走します。
いったい、ハリウッドの子役をゆがませるのは、何が原因なんでしょう?
ちやほやされ過ぎたから?
両親がギャラをめぐって対立するから?
プレッシャーが重すぎるから?
いずれにしても、あの幼く、純真そうな顔立ちだったオスメント君が、マリファナ吸いながら「かったりーぜ」と言っている姿は、なかなか想像しにくいものがありますな。

さて本題です。本作の最大の見所は、やはり「大どんでん返し」です。
本作によって、「どんでん返し」といえば「M・ナイト・シャマラン」、「M・ナイト・シャマラン」といえば「どんでん返し」となってしまいました。「四谷怪談」のお岩さんが、さぞ恨めしく思っていることでしょう。(?)
人それぞれに、結末に気づくポイントが違います。
ところどころにヒントが散りばめられていますが、私なんぞは恥ずかしながら、最後の「指輪が落ちた」ところでようやく気づきました。
そこまでは、「ははーん、こりゃ、ブルース・ウィリスが奥さんを殺してて、最後オスメント君が『ねえ、どうして奥さんをずっとおんぶしているの?』なんて言い出して、『な、なにを言うんだコール! そんな、そんな馬鹿な』と慌てふためきながら、なぜかガラス窓を突き破って、建物から落下しておしまい」となるのであろうな、と思い込んでいた次第です。
ズレとったな…。
実際は、OOがOOなわけですが、こんな素敵なハッピーエンドで終わろうとは思いもしませんでした。やさぐれた予想をしてしまってすみませんでした。

さて、物語序盤~中盤のコールは、かなり気の毒な境遇です。
「霊が見える (I can see dead people.)」からといって、決して霊に強いわけでも、慣れているわけでもありません。やはり、とても恐ろしいようです。
これ、本来の感覚だと思います。実際に幽霊を見てしまい、幽霊の存在を確認してしまったら、その後は二度と夜に一人では家に居られませんよ。だってほら、今も後ろにポツンと立っているかもしれないことになるからね…。 
おまけにコール君、霊が引き起こすイタズラを、母親に自分の仕業と勘違いされ叱られる始末。
そのために、コール君は陰鬱とした性格になってしまい、友達関係もうまくいきません。
かなり可哀想です。
早く、早く何とかしてあげなければ、このままでは完全にひねくれてしまい、飲酒運転やマリファナ所持で捕まるような青年になってしまいかねないではありませんか! (あちゃー!)
 
さて。

コール君は、次第に自分の持つ能力の意味を見い出していきます。
彼を恐れさせていた少女の霊は、実は必死に何かを伝えたがっていたというのです。
それは、自分を死に追いやった犯人のこと。
そのことに気づいたコール君は、少女の霊から渡された証拠を持って、犯人宅に向かいます。
 
imagesCA1YUEWL.jpg
(これ持ってったらおもろいことになるでー、と心なしか目がらんらんの少女霊)
 

本作の「どんでん返し」の結末の前には、名シーンである「親子和解」も記憶に残ります。息子は病的なうそつきなのではないかと心配する母親に、コール君は、はっきりとした証拠を持って自分の能力を伝えるのです。
ここは、とても感動的でした。母親役の女優さんが素晴らしい泣きの演技を見せてくれます。トニ・コレットというオーストラリアの女優さんですが、調べてみたら、「リトル・ミス・サンシャイン」のお母さん役だったんですね。こりゃ、びっくり。気づきませんでした。彼女は、本作でアカデミー助演女優賞にノミネートされています。

imagesCAQJ57DD.jpg
(冷たそうな面持ちですが、彼女はあるトラウマを抱えていました。)


たくさんの素晴らしいシーンの後に、さらにあの結末ですから、そりゃーもー、おなか一杯の大満足です。
本作の監督・M・ナイト・シャマランは、前述した通り、この作品以降、否応なく「大どんでん返しの映画」を期待されることになってしまいました。
しかし、はっきりいって本作でのあまりに素晴らしい綺麗な着地に比べると、シャマラン監督の他の作品の結末は、「無理したなあ」と感じさせる微妙なものばかり。
せっかく結末までの流れがハラハラして面白いのに、結末でコケちゃうのです。「どんでん返し」にしなければ! という重いプレッシャーが、かえって作品の価値を落としているように思います。
(とりわけ『サイン』はひどすぎかなあ。『正体は宇宙人なのか? いや、宇宙人じゃないよなー。でも、まさか宇宙人…いやいや、そんな単純な…宇宙人かい!』という…。どんでん返しを2回したら元に戻っちゃった! みたいな。

「シックスセンス」の衝撃をなかなか越えられず、さぞかし悩んでいるであろうシャマラン監督が、どうか飲酒運転をしたりマリファナを所持したり、やさぐれ街道を爆走しませんように!
 

 
  
記事を読んで頂きありがとうございました。
↓よかったらランキングにご協力ください。
にほんブログ村 映画ブログ 映画評論・レビューへ 

 <スポンサードリンク>


 <スポンサードリンク>

Posted on 2012/09/20 Thu. 12:24 [edit]

TB: 0    CM: 0

20

コメント

Comment
list

コメントの投稿

Secret

Comment
form

トラックバック

トラックバックURL
→http://eigamove.blog.fc2.com/tb.php/40-8cae7ba8
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

Trackback
list