素人目線の映画感想ブログ

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プロメテウス 大風呂敷だけど、つまり「エイリアン5」 


 無題1
 プロメテウス
 (2012年 日本映画)85/100点


*シリーズ第1弾「エイリアン」の感想はこちら。
*シリーズ第2弾「エイリアン2」の感想はこちら。


(本当に)遅ればせながら、「プロメテウス」を見てきました。
いやあ、やっぱり映画は劇場でみることに尽きると、またまた実感。
時期的に3Dをやってなかったので、2Dでの鑑賞でしたが、 冒頭の円盤出現から、重厚な音響で劇場内の空気が震える震える。
3Dでなくても、まさに体感型シネマです。音響に合わせて心臓がバクバクと振動していました。
こりゃもう一種の「つり橋効果」です。否応なく、ときめきましたもの。

巷では、「期待していたほどではない」という感想が多かったので、 なかなか劇場に足を向けられなかったのですが、確かに噂通りでした。「人類の起源」だの「永遠の命」だのと壮大なテーマを掲げ、深遠なテーマに解答を得るものかと思わせましたが、途中から「そんなことよりも今のあたいの命が大事」という展開となり、何のことはない、普通に「エイリアン」シリーズな感じになっていました。
特に後半にはB級レベルのトンデモ場面も用意されており、なかなかにぎやかです。
とはいえ誤解してほしくないのは、確かに演出は1級品なもので。緊張感が半端ありません。
スリラー映画としてはほんと超ド級の面白さです。…でも、やっぱり所々トンデモなんですけどね。

あらすじは、「地球のいたるところに発見される古代の壁画には、共通してある惑星の場所が示されていた。人類の起源はそこにあると確信した地球人は、宇宙船に乗って出発する。到着したその惑星には不思議な建造物があり…」というお話。

さすがリドリースコット監督です。エンターテイメントとしての完成度は申し分ありません。
「ブレードランナー」でも見せつけた未来観のセンスも抜群で、本作にも多くの魅力的な「どっきりびっくり未来メカ」がお目見えします。
ちょっとその魅力をベスト・ワーストでつづっていきましょう。
 
未来メカ・ベスト3位「宇宙服」  
宇宙服がかっこいいです。ヘルメットのあたりがほんのりとオレンジの光をたたえているところが、絵的にとても映えます。
メット内で煙草が吸えるというカスタマイズ要素もあります。砂嵐で吹き飛ばされたりしても傷がつかず、強固に作られていてとても感心です。
一行が訪れた惑星は、そのヘルメットがないと2分で死に至る猛毒の大気なのですが、謎の建造物内は空気が澄んでいるので、みなメットを脱いでしまうのがもったいなかったです。そこで気になったのは、そのメット、脱いだ後はどこに持ってるんだろうかということ。…入口に置いてきたのか…なくなったら大変じゃん…と変に気になってしまいました。

未来メカ・ベスト2位「立体製図マシーン」
謎の建造物の探索では、自動的に建造物の立体地図を作製してくれるメカが魅力的です。
赤い光を放つ野球ボールサイズの球状の物体です。これが勝手に飛んでいって先行し、建造物内の構造をどんどんスキャニングしていく姿には快感さえありました。
このメカの持ち主が、これらを「子犬たち」と呼んでいましたが、まさにそんなイメージです。なんとなくプルプルしていて愛嬌があります。こりゃあ、坂上忍が黙っちゃいませんよ。

未来メカ・ベスト1位「サバイバルルーム」
宇宙船内の未来チックな内装が魅力的な本作ですが、特に、高級住宅のリビングのように摸した「サバイバルルーム」がとてもいいです! きっと渡辺篤史なら黙っちゃいません。
大きな窓から、バーチャル映像である雪景色が見えるようになっていて、めちゃめちゃ居心地良さそうです。
乗員たちはみな、航海中の2年間はコールドスリープでずっと眠っているのですが、私だったら眠らずに、2年間その部屋でマターリと過ごしたいものです。ネットやDVDを抱え込んでさ。(ネットは見れんわな)

続いては、使いたくないこんなメカ。

未来メカ・ワースト3位「コールドスリープ」
先ほど述べたコールドスリープ。長い年月を一気にワープするための冷凍睡眠装置です。SF映画にはよく登場する古典的な装置ですが、本作では2年後に起き上がった瞬間、体内が異常反応し、ヒロインのエリザベス(ノオミ・ラパス)はゲーゲーと吐いていました。うげえ。

未来メカ・ワースト2位「アンドロイド」
乗組員がコールドスリープしている間、ただ一人船内で作業をするのはアンドロイドのデイヴィット(マイケル・ファイスベンダー)です。
ゴミ一つ見逃さず、ひたすら働きながら古代語を勉強しマスターするなど、驚異的な能力を持つお手伝いロボットです。
しかし、これがまた「2001年宇宙の旅」の人工知能HALや、「月に囚われた男」の人工知能ロボ・ガーティのように、感情がない割に、腹に一物隠していそうな油断のならない表情を見せるのです。
一家に一台の家政婦ロボットと安心していたら、知らぬ間に人の家の事情にまで足を踏み入れてきそうな、油断ならない市原悦子のような存在です。

未来メカ・ワースト1位「自動手術機」
全自動の手術装置です。これがひどいったらもう…。これが、大変おぞましい装置なのでした。
後半、エリザベスがやむにやまれず、この手術装置を使って自分のおなかの中の「ある異物」を取り出すのですが…その手術たるや、まあ~、ザ ツ! 
たぶん…この装置のアイディアはあまり詰められていないのではないかと思います。本作最大の手抜き感を出していましたね。
そもそも麻酔自体がセルフサービスなのも、おいおいおいおい! と突っ込みましたが、レーザーでビーっておなかを切って、グイーンって切り口を広げ、UFOキャッチャーみたいなクレーンで異物をヌチャッと引っこ抜いて、最後にでっかいホチキスでバンバンバンと縫合ってあんたね…。大門未知子が黙っちゃいないよ!
これ見た後、しばらくこっちのおなかも痛く感じました。
がなんと! エリザベスはその施術の直後にも、「ハラ痛い…」と言うくらいで、飛んだり跳ねたりと元気です。 
私、この時点で気づいたのですよ。
なーんだ、「エイリアン5」じゃん! って。 
「プロメテウス」なんて仰々しいけどさー。最初っからそう言えば、みんな純粋に楽しめたのにさー。…って。

無題1
(お腹を割いた直後に、こんな目に合う薄幸の女・エリザベス)


さてさて。
その他、怪しげな登場人物もご紹介。
アンドロイドと疑われるほどの完璧な美貌と冷淡さの持ち主で、鼻持ちならない雰囲気を抱えたミッションの責任者・ヴィッカーズ(シャーリーズ・セロン)。
このミッションに1兆ドルを投資しているのは、なぜか特殊メイクバレバレの怪しいご老体、ウェイランド社の社長・ウェイランド。(演じるのはガイ・ピアース!?)
曲者達の虎視眈々とした思惑が見え隠れしながらの未知の惑星での探索は、徐々に禍々しい実態にたどり着き始めます。じんわりと手に汗をにじませながら、ほんとにワクワクさせてくれるのでした。
 
何度も言いますが、示された「謎」は一切解かれません。
続編の制作が決定していますので、本作は序章として、まずはすさまじい映像を堪能すればいいのだと思います。
・デイヴィットの謎の行動
・人間を創ったとされるエンジニア(宇宙人?)の目的
・エリザベスは、仇であるデイヴィットを許すのか?(多分、彼の所業に気づいていると思うので)
 
様々なクエスチョンを、今回は抱えるだけでいいのだと思います。
 
それにしても、アンドロイドのデイヴィットがかなり精巧なロボット過ぎて(ほぼ人間)、これほどまでに文明を発展させた人間の叡智もなかなかな凄いので、人間を創った神様的存在という「エンジニア」の神秘さをあまり感じることができませんでした。
それと正直に言いますと、本作の冒頭で「エンジニア」が画面に出てきた時、「乳白色のピッコロ大魔王?」と思ったものです。
終盤、筋肉むきむきで襲いかかってきた時なんて、さらに強くそう思いましたよ。
…ん? そういえば、ピッコロも、「地球の神様」って設定でしたね…
そんな……
まさかね……
……
!? やってしもたか、リドリー!?(やってしもてない)  


↓こちらの映画評もどうぞ。
映画通信シネマッシモ☆映画ライター渡まち子の映画評


    

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Posted on 2012/10/05 Fri. 07:52 [edit]

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