素人目線の映画感想ブログ

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※ネタバレがある時は、必ず<赤字>で標記します。点数の説明はこちら。

霊幻道士 /キョンシーは、嘉門達夫になりえるか。 


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 霊幻道士
 (1985年 香港映画)
 85/100点



お気に入りのブロガーさんや、ホラー専門のブログを覗いても、本作の記事がまったく見当たらないところを見ると、本作は「ゾンビ映画」としては異端なんですかね…。

怯まずに言うと、27年前、「キョンシーブーム」を巻き起こした本作は、世間を熱狂させるにふさわしいほどのパワーを秘めた逸材だったのです。

圧倒的な化け物に、なす術もなくやられていく欧米スプラッター映画と異なり、本作は中国系ゾンビ「キョンシー」を、さまざまな呪術・体術・知恵と勇気を駆使して退治するホラーアクションムービーです。

実をいうと、そろそろリメイクされる時期じゃないかなあと待ち望んでいるのですが、なんと、先日子供たちが見ていたTV番組「ピラメキーノ」というバラエティ番組に、「キョンシー」が出てくるではないですか。

この番組、嘉門達夫の「チャラリ~、鼻から牛乳~」を復活させるなど、幼稚園児のお父さん世代にどんぴしゃなカルチャーを再利用する、安易なエコアイディアをやっているのですが、その中に「キョンシー」がいたのです!

これはもしかすると。
「キョンシー」が嘉門達夫のように返り咲く日が来るのではないか!?

『霊幻道士』は実のところ、第七弾か八弾くらいまでシリーズ化されていますが、第1弾の本作が圧倒的にクオリティが高いです。
寒い笑いや、突拍子もない呪術に走り過ぎたチープ感満載の第4弾以降はまるでダメ。
本作は、コメディとシリアスのバランスが絶妙で、呪術も派手過ぎずシンプルだし、BGMもかなりの名曲だし、文句なしの1級品なのです。

なにより、主人公のチェン道士(ラム・チェンイン)がかなりかっこいい!
やや年食っているキャラですが、その渋みがいいです。(しかし、主演のラム・チェイインは当時31歳だと!? どうみても50代以上にしか見えない…)

ドラゴンボールでもジャッキーチュンを応援し、ドラクエ7でも初老の戦士メルビンにワクワクし、バーチャファイターでも酔拳を使う老人「舜帝(しゅんでい)」を使用するので、「初老キャラが強い」という点に、大いに興味をそそられます。

無題1
(息を止めると襲われないという設定も緊張感を生みます)


冒頭から事件勃発までがやや冗長な感じもしますが、徐々に禍々しく物語が展開し、コメディ調だった雰囲気が一変、引き締まっていきます。

キョンシーを納めていた棺の封印術が甘かったために、凶暴なキョンシーが放たれてしまいます。
そして、ゾンビものの王道ですが、キョンシーに殺された被害者もまた、キョンシーとなり人を襲います。

最近のゾンビものは、発生原因を「ウィルス」という科学的なものにしていますが、キョンシーはれっきとした「霊的存在」です。
対抗するための手段も、鳥の血だの、もち米だの、お札だのと呪術っぽく、また古来の職人技のようでプロフェッショナル感があります。
チェン道士の手際の良い技の数々に、思わず見とれること間違いなしです。

そのかっこいい技(道具)の数々を、ランキング形式でご紹介。 

第3位 お札
キョンシーといえばお札ですね。これくらいは、常識だと思いますよ、うむ。
キョンシーの額に貼れば、動きをピタリと止められるわけです。キョンシーのおでこには霊道があって云々かんぬんという理由があったように思いますが、忘れました…。
しかし、凶悪過ぎるキョンシーには効きません。

私なんか、お札に書かれている文字を完コピして色んな所に書いていたもんね!
劇中では、少々の吐息でもはがれてしまうという粘着力の弱さも露呈。付箋だったら、忘れちゃいけないメモがいつのまにか机から消えて不良品扱いされるところです。

 
第2位 鳥の血を付けた糸
鶏の血や墨汁をブレンドしたものに漬けた「糸」です。
この糸の両端を二人で持って、ピーンと張って、突進してくるキョンシーを待ち構えます。うまい具合にビヨーンと糸をキョンシーに叩きつけることで、吹っ飛ばすことができるわけです。

文字での説明だと分かりにくいのですが、映像で見るとすごいかっこいいですよ。戦略的に使うんだ、これを。痺れますなー。

無題1
(まさに敵を吹き飛ばす決定的瞬間!)


第1位 銭剣
清めた銭を赤い紐で繋いで作られた短剣です(wikipediaで調べた)。これに月の光を浴びせることで、光のソードに変化します。
これを、チェン道士は神通力で飛び道具として使用します。
しかし、敵もあの手この手でチェン道士の手を封じようとします。

あ、危ない! チェン道士の身動きが! 銭剣を落としてしまったぞ! どうするんだチェン道士! おー! そ、そんな手を(足を)使うのかー! …と盛りあがるのです。(すみません)

というわけで、熱くなること必須の戦闘シーンの連続。
体術も、決してワイヤーアクションなどという嘘っぱちな動きではなく、正真正銘本物のアクロバティックな動きで楽しませてくれます。

まあ、でも…
なんだかんだ言って、結局キョンシーを倒す最大の手段は、

「火で燃やす」

ご清聴ありがとうございました!
 

 

 
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Posted on 2012/10/09 Tue. 16:52 [edit]

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