素人目線の映画感想ブログ

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ドーン・オブ・ザ・デッド /怖いのは、人間。 


 ゾンビ 米国劇場公開版 GEORGE A ROMERO’S DAWN OF THE DEAD ZOMBIE [DVD]  
 ドーン・オブ・ザ・デッド
 (1978年 アメリカ映画) 
 80/100点


もちろん、リメイク版じゃありません!
ジョージ・A・ロメロ監督の大傑作です。

深夜に放送していたのですが、最初は眠れぬ夜の暇つぶしのつもりでした。
そもそもゾンビ映画のことを、「血が吹き出る」「首が飛ぶ」「気持ち悪い映像満載」の残虐描写を楽しむ映画だと思い込んでいたために、今まで敬遠していました。

まー、ド素人な発想ですよ。

それが、本作を観てビックリ!
深夜の眠たい気持ちが吹っ飛び、最後まで食い入るように観ました。

確かに残酷描写は多いですが、何より脚本が秀逸です。
映画の冒頭から、特に説明もなく世界にはゾンビがあふれ、混乱しています。
この終末感にドキドキしていると、あれよあれよと、主人公のグループは巨大なショッピングモールに逃げ込み、篭城を始めるのです。

けれど、最初の方は大して緊迫感はありません。食べ物も好きなだけ手に入るから、ちょっとしたバカンスのような様子さえあるのです。

おまけに。
ゾンビはとても弱い怪物です。ゆっくりとしか歩けない上に、銃があれば簡単に倒せるからです。
何だ…、全然怖くないじゃないか、と思えてきます。
 
ところが…

ゾンビが弱いゆえに、人間が「油断」をするわけです。
油断したところを、ガブリとやられるわけです。まさに「志村うしろ!」状態。

セーフティーゾーンが崩壊する恐怖たるや。
ものすごく心細い不安に襲われます。

また。
ゾンビ化した人間は、生きていた頃の習慣を続けるという設定が面白いです。ショッピングモールにゾンビが集まってくるのも、それが理由です。

そして。

ショッピングモールという最適な逃げ場所の奪い合いが、人間同士で巻き起こります。

結局のところ、本当に怖い敵は「人間」というわけ。

古い映画ですから、ゾンビ役の人たちは顔を白く塗ってある程度というシンプルなメイクですが、演出が素晴らしいので、全然陳腐に見えません。

近年にリメイクされた『ドーン・オブ・ザ・デッド』は、特殊メイクばりばりでしたが、派手にすればいいだろうレベルに堕ちた、全くの駄作でした。きちんと「思想」を受け継いでいないという印象です。

本当の怖さとは何か。本当の緊迫とは何か。

そういったことを無視し、ドッカンバッカンと派手にすれば良いと考える最近のハリウッド映画に、少し辟易します。

「オリジナル版」の本作は、映画の素晴らしさを堪能できる、まさに「映画」なのです。


   

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Posted on 2012/08/29 Wed. 23:40 [edit]

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