素人目線の映画感想ブログ

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※ネタバレがある時は、必ず<赤字>で標記します。点数の説明はこちら。

ダイ・ハード2 /世界一不運なのは、マクレーンの奥さん。 


 無題
 ダイ・ハード2
 (1990年 アメリカ映画)80/100点


*「ダイハード1」の感想はこちら。
*「ダイハード3」の感想はこちら。
*「ダイハード4.0」の感想はこちら。


『ダーハード/ラストデイ』の公開決定のため、『ダイハード』シリーズのおさらいを進めています。今回は第2弾です。
前回『ダイハード1』を久しぶりに観たら、相当な傑作だったことが改めて判明。
それは容易に超えられるものではなく、第2弾は出来が下回っているかなあと思います。面白くないわけではないけれど、やっぱり『1』がスゴ過ぎた。

あらすじは、「またまたクリスマス。妻を空港へ迎えに来たジョン・マクレーン(ブルース・ウィリス)は、怪しげな男たちを発見し早速銃撃戦へ。空港を乗っ取ろうとするテロリストの存在を察知したマクレーンは、空港の警備担当に協力を仰ぐが相手にされない。その内に、管制塔の機能は完全にテロリストの手中に。13機の航空機が着陸できず、次第に燃料が底をつき始める。その航空機の乗客には、マクレーンの妻の姿があった…」というお話。


<完全ネタバレです。>


マクレーンの奥さんが本作の結末で、「なんで、いっつもこんな目に遭うの~」と訴えます。
『1』でも人質にされてました。しかも、同じクリスマスです。もはや「呪い」としか言いようがありません。完全に神様に嫌われてます。
仏教に改宗して般若心経を唱えれば、少なくともクリスマスは平穏になることでしょう。今度は、お彼岸あたりがヤバくなるに違いありません。

無題4
(へこたれてますが、前作同様、今回も悪玉ジャーナリストをとっちめます)


本作は、『1』に比べるとどうしても物足りなさを感じるものの、ハイテンション溢れる展開は、やっぱり何度観ても見入ってしまいます。

印象的なシーンからご紹介。

・本作も空港という限定された空間での闘いです。
前作のビル内部よりも広がりはありますけど、せいぜい空港周辺の敵のアジトに移動する程度です。これによって緊張感が途切れず、ずっとハイテンションなままスピーディーに物語は展開していきます。
空港の裏側をくまなく動いて回るのが、バックヤードツアーのようで楽しいですね。へー、こんなところがあんのかーみたいな。
ただし、冒頭のベルトコンベアー室は実際には存在しない「創作」とのことですが。


・相変わらず脇役のキャラクターもいい味出してます。
空港警察の署長ロレンゾは、憎まれ役としてマクレーンを排除しようとしますが、後半では心を入れ替えて共闘を決意するのがいいですね。
できれば、前作の黒人警官パウエルのように活躍シーンが欲しかったところですが、結局渋滞に巻き込まれてグダグダしちゃうだけというのが、惜しい。

冒頭でマクレーンの車を駐禁で取り締まったイジワルそうな警官が、このロレンゾの弟で、最後には違反を取り消してくれるというのは見事な伏線です。しかも、本シリーズの重要な決めセリフ「メリークリスマス」は、なぜか今回この弟がもっていきます。どアップで。
そういう細かい芸がいい!


・荒唐無稽のアクションもやはり楽しいです。
一番は、輸送機に閉じ込められたマクレーンが、噴射式の脱出装置で空高く舞い上がるところ。大量の手りゅう弾が爆発する寸前の判断です。
合成ばりばりの映像ですが、空高く舞いながら「どうしてこんな目にー!」って悲壮感満載に訴える姿は、ポケモンのロケット団の「やーなかーんじー!」を見事に実写化。
こんなマクレーンの散々なやられっぷりが本シリーズの大きな魅力です。

敵の乗った旅客機爆破シーンも嫌いじゃないです。初めて見た時、そーきたかー !と唸りました。

テロリストたちと、味方だと思っていた特殊部隊の空砲戦もひねってて好きです。
気づいたマクレーンが、なかなか信じないロレンゾに向かって空砲を発砲するシーンもドキリとさせます。
赤いマガジンは実包、青いマガジンは空砲と、敵が使い分けている伏線の映像は幾度かあったようですが、気付きませんでした。

無題1
(さて、本作最大の問題シーンはこの直後に…)

 
さて、こっからは不満点も。

本作最大の難点は、多くの人が死に過ぎること。
なんせ、旅客機一機をテロリストに墜落させられてしまうわけですから。
北野武は「その時点でマクレーンの負けだ」と言っていましたが、確かにそこまでの被害が出ておいて、ラストシーンで大団円をされてもノレません。

にこやかなマクレーン夫妻の向こう側で、どれだけの犠牲者が出て、どれだけの遺族の悲しみがあるのかと思います。娯楽映画だから、そこのリアリティは必要ないのでしょうが、それにしてもちょっとやられ過ぎ。
警官隊が全滅するってのも引きました。「我々にお任せください」って隊長が自信満々に言うのが、完全にフラグです。案の定、真っ先に額を撃ち抜かれとるわい…

前作では、罪のない人はそんなに殺されていないと思いますよ。社長と受付くらいじゃないかなあ…? あと、装甲車に乗ってた人と、FBIの二人くらいでしょうか。
今回は、ざっと300人は死んでまっせ…とラストで抱き合うマクレーン夫妻に耳打ちしたいところです。

あと、ちょこっと気になったのは…
マクレーンの始末を、ボスに任せっきりの部下たちとか。
ま、ちょっと細かいですけど。
 
無題3
(たった今ボスが死んじゃったけど…。うっかりくつろいじゃう悪人の皆さん)

 
とはいえ、何だかんだ言っても楽しく観られた本作。

奥さんも無事に助かって、きっと悪運の強さを実感していることでしょう。とはいえ、毎年クリスマスに悪夢が蘇るというトラウマも抱えてしまったかもしれません。
「いつまたこんな目に遭うか…」と心配でしょう。お気持ちは大変よく分かります。
しかし! 奥さん! もー大丈夫です。ご安心ください。奥さんの不運は、これっきりですよ。

だって、『ダイハード3』以降は奥さんの出番はないからね!

…あれ?
それって、最大の「不運」なんじゃ…


  

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Posted on 2012/11/03 Sat. 10:35 [edit]

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