素人目線の映画感想ブログ

素人による、素人のための映画感想・レビュー。 映画文法や方程式なんのその。

私が、生きる肌 恐れずに言うと…これはNOだ。 


 無題
 私が、生きる肌
 (2011年 スペイン映画)60/100点


うーん。
衝撃的な映画だ最大の問題作だと、宣伝で散々煽っていましたし、監督は名匠ペドロ・アルモドバル監督ですから、何らかの期待はして見たんですけどね…
うーん。
アルモドバル監督の「オール・アバウト・マイ・マザー」は確かに名作だけど、「ト-ク・トゥ・ハー」は、なかなか変態チックにやらかしていたから、ある程度の想像はしていましたけれども…
うーん。
本作は一応賛否両論ではありながら、評価されている面も多く、パルムドールにノミネートもされているし、けど…
うーん。

はっきり言って、これにはノレなかったです。

ちょっと狙いすぎでは…?
奇をてらえば映画になるのか?
深い意図があまり感じられなくても?
見る人によれば、これは深い愛の倒錯の物語なのだろうか?
人間の愚かな欲望の顛末とでも?
それとも、肉体と精神の関係性に迫る壮大な科学実験!?

( ゚д゚)ポカーン…。 

ネタバレはしませんが、オススメもしませんよ。 

あらすじは、「アントニアオ・バンデラスが天才外科医です。その妻は不倫の果てに交通事故で重度のやけどの末、自殺しました。それでバンデラスは妻そっくりな女の人を監禁しているんですけど、さて、その人は誰?」という、そんなお話。

繰り返しますが、妻に似せた(バンデラスが整形を施した)女の人は、果たして誰なんだろう? というミステリー仕立ての人間ドラマです。

確かに、冒頭から中盤までの引きこませ方は見事です。
この女性は誰なのか?
なぜ監禁されているのか?
監禁されている割に厚遇なのはどういうことなのか?
そういった疑問を抱かせますが、すぐには説明をせず、しかし随所に「おや?」と思わせるセリフや行動を散りばめて上手にじらしてきます。
女性に対するバンデラスの対応が非常に紳士的で優しいのかと思いきや、「自決の時は首の血管を切れ」とか、使用人の女が「早く始末するべきだ」と穏やかならぬことを言ったりするので、事態が飲み込めず、その先の種明かしにワクワクしたものです。

中盤に近づくと、次第に物語はバンデラスの家族構成を明らかにしていきます。
・バンデラス邸の使用人の女が、実は母親。(バンデラスは知らない)
・妻は、事故で大やけどを負った末に、自分の無残な姿に耐えられず投身自殺。
・妻の不倫相手は、バンデラスの父親違いの兄弟で、粗暴な犯罪者。
・母親の自殺を目の当たりにしたため、精神不安定になった娘が、とあるパーティーで乱暴されたことで自殺。

そうした中で、バンデラスの淡々とした狂気が積み重ねられていきます。

無題1
(天才外科医にして、驚異の変態気質であります)


そして、ついに中盤以降、時間が大きく遡り、なぜこうなったのか、何をしているのかを種明かしするわけですが…。
 
確かに予想だにしませんでした。
しませんでしたが、そうきたか! という驚きよりも、うへえ…、という嫌悪感に満ち満ちていて、もう何が何やら。
バンデラスの心情とか、妻そっくりにされてしまった者の心情とか、深いものがあるように見せかけて、実は無茶な展開にしたかっただけのような気がして…。

映像へのこだわりは並々ならぬものがありますので、その点だけでも見応えのある映画なのですが…。

真の芸術だ、これぞ人間の不条理だ、と称賛する民衆にドヤ顔で応えるアルモドバルの王様を見て、正直な少年は言いました。
「ねえ、お母さん、あの人…変態だよね?」

私は正直、そんな気がしたのです。
 
映画を観終わった後に前半を見直してみると、それはそれは印象がガラリと変わるという仕掛けでもあります。
ただ、表情がさらに「うへえ」となるんですけど。

無題3
(本作で、ある犠牲となる男性ですが…)


無題2
(分からない…。どうしてこうなるのかが分からない…)


今回、ほんとにノレなかったので感想はサラリと。
興味のある方は、怖いもの見たさでどうぞ。
確かに、びっくりはさせてくれますよ。

あ、最後に一点だけ。しょうもないことですけど。

「(ネタバレなので反転で)バンデラスによって、妻そっくりな性転換を施された男が、最後ようやく家路につきます。その男の家で働いている一人の女性に、もともとこの男は気があったのだけれど、女が同性愛者のために断られていました。だから、その女は男が戻ってきた時に思った事でしょうな―。そうまでして、あたしのことをっ!?って。感激ものでしょう。もしくはドン引きでしょう。


↓詳細の感想はこちらをどうぞ。
・私が、生きる肌・・・・・評価額1700円/ノラネコの呑んで観るシネマ

・『私が、生きる肌』(2011) - La piel que habito -/momoな毎日

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Posted on 2012/12/09 Sun. 22:43 [edit]

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