素人目線の映画感想ブログ

素人による、素人のための映画感想・レビュー。 映画文法や方程式なんのその。

復活の日/奇跡のラストに、あなたはきっとツッコみをいれる。 

復活の日
 復活の日
 (1980年 日本映画) 
  82/100点


コロナウイルスが広まりつつあります。今回はタイムリーに、「細菌が蔓延する映画」をチョイス。

映画も日本も元気があった時代だからか。
深作欣二監督による、製作費25億の超大作。海外の名優を多数起用し、人類の週末を世界規模で描いた破格の日本映画です。

世界の各地を実際にロケし、猛威をふるうウィルスの惨状を描写します。これは何気に斬新です。だって映画って、基本自国の被害を中心に描くでしょう。ゴジラも日本国内ばかりだし、仮面ライダーにいたっては、ほぼ町内くらいだし。

また。
大統領執務室や、生き残った者たちのやり取りが、日本映画とは思えないほど多国籍。これもまた新鮮で、結構面白く観られます。後半のトンデモ展開さえなければ、大傑作になりえたのでは…? そういう意味では惜しいですね… 

復活の日5


さて。

コロナなんて屁のカッパ。
と思わせるウィルスが蔓延します。本作のMM-88と呼ばれるウィルスは、なんたって致死率45%ですもの。東京1000万人死亡ですもの。MM-88パイセン半端ないっす。

コロナも一説では細菌兵器が漏れた…なんて話も聞こえますけど、本作は完全に細菌兵器でした。それが、ひょんなことから漏れてしまったから、さあ大変。…この漏れた原因からして、本作の脚本の脆弱さが垣間見えるんですけどね。『アルマゲドン』の序盤で、ロケットの燃料給油中に爆発トラブルが起きたくらい強引です。

そこから、なんかあれよあれよと世界中でウィルス蔓延。初期症状がコロナと同じなので、現実とリンクしてます。だけど、ここには時代も感じます。野戦病院と化した病院で、患者も医師も看護師も、誰一人マスクをしていないというのが超違和感。

あの…
本作は、そんなちっさいことを突っ込むような野暮な気持ちで観てはもったいないですよ。

復活の日2


とにかく世界中から名優を集めてるものだから、画面に重みがあります。ただ正直に言うと、私の世代には馴染みのない俳優ばかりなので、この凄さはイマイチわかりません。今だとどうなんだろう? トミーリー・ジョーンズが日本のCMに出るみたいなもん?(違う気がする…) 

その俳優陣に顔面力で負けてないのは、主演の草刈正雄です。草刈正雄は父親がアメリカ人なんですね。どーりで日本人離れした二枚目だと思ったわ。ずるい…。アメリカ人とのハーフなんて、もはやそれはドーピングです。

復活の日4


そんな名優たちが喧々諤々、人類の生き残りをかけて議論し合います。本作は、ポリティカル・フィクション(政治的側面を描く映画)の様相があり、興味をそそります。ただ、そこが最大限リアルに描けているかと言うと…。

終盤、圧倒的多数で生き残った男性陣から、少数の女性陣が、まさに「子を産む機械」として扱われる展開にはビックリ。これをテーマに一本映画が出来るくらいの案件なのに、女性陣の葛藤の描写があっさりし過ぎでは?

オリビア・ハッセーと草刈正雄の関係も描写不足で、いつの間にそんなに「愛」を育んだっけ? と置いてけぼり。人類の希望を象徴する映画の肝なのに。

極めつけは、後半の「アレ」
今から見ると、大失笑の展開が大変残念です。そんな都合よく的中しないし、そもそもウィルスの話なのになんで急に核爆弾とか…

いわゆる、「詰め込みすぎ」という失敗をしでかしているのだと思います。

惜しいなあ…

復活の日3


とはいえ。
あわよくば洋画を越えてやる…、という当時の映画人のギラギラしたパワーを感じる本作。バブルの幕開けも感じます。そこそこ、オススメです。ちょっとゴルゴ13を読んでいるような劇画臭さが、人を選ぶ気もしますけど。

名カメラマンとして有名な木村大作が捉えた、南極の風景描写も壮大です。

観たことなくても誰もが目にしたことのある「草刈正雄が杖を突きながら現れるシーン」 それを目撃した時、この奇跡にあなたは感動するか。それとも、やっぱりツッコんじゃうか。


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Posted on 2020/02/23 Sun. 13:06 [edit]

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