素人目線の映画感想ブログ
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ミッション:インポッシブル/フォールアウト【感想・レビュー】トムは走るよ、どこまでも。

ミッション:インポッシブル/フォールアウト
(2018年 アメリカ映画)
80/100点
早くジャッキー・チェンになりたい! と思っているかどうか分かりませんが、前作『ローグ・ネイション』から匂い出したトムのジャッキー化計画は今作でも健在。
本作のメインアクションであるヘリコプターのしがみつきですが…

やはり、ジャッキー・チェンもやってるし!!

あ、あと、『あぶない刑事』のファースト映画でもやってた。

それはいいとして。
撮影中に足を骨折するという、負傷ネタまでジャッキーと被らせてきたトム(ネタじゃないけど)。本気でジャッキーになりたいのだろうか…?
にしても、50歳台後半にしてこのアクションは、十分ジャッキー・チェンに負けず劣らず。本家ジャッキーも、アクション映画からの引退宣言を撤回し頑張っているのは、トム・クルーズの追撃に刺激を受けているからかもしれません。

で。
本作は、『ミッション:インポッシブルシリーズ第6弾』 前作に引き続き、監督はクリストファー・マッカリーですので、前作と雰囲気が似てる気がします。
よく言えば、手堅い。悪く言えば、真面目過ぎ…? けれど、巷の評判はすこぶる良いですね。
私が感じたのは、とにかく丁寧な印象です。変なガジェット(秘密道具)があまり出てこないので、現実路線の渋い作りを目指しているようです。トイレでの重みのある格闘戦や、パリでの贅沢なカーチェイスなど見応えバッチリ。
加えて、展開の仕掛けも練っていて面白いです。
結構、これまでの集大成のような雰囲気を感じます。
本作冒頭が、『ミッション:インポッシブル1』の冒頭と同じ仕掛けってのが、シリーズファンにはたまりません。そう、本シリーズに求める一つ、「華麗な騙し」が観られます(終盤、もう一個「(シリーズおなじみの)騙し技」があるのが、素晴らしい)。
OPの掴みからバッチリなものだから、「おっ!? 期待できる!!」と思わせます。そこが、ダラダラと続けているような他のシリーズ映画とは、一線を画していると思いますよ。

で。
トムが、「仲間」と「ミッション」の狭間でやたら悩むのが印象的でした。
・冒頭、ミッションよりも仲間の救出を優先させます。
・潜入ミッション中、警官隊への襲撃では、警官を傷つけることに悩みます。
・逃亡中、通りがかった女性警官に発見され、対応に慌てます。
ジャック・バウアーなら、「構うか、おりゃあ!!」とやってしまいそうな場面ですが、きっちり悩むところが、さすがはみんなのトム・クルーズ。
元来、モブキャラとはいえ、警官や無関係の人がやたらと犠牲になる描写はキツいものです。今回、可能な限り救っていこうとした描写の仕方には、好感が持てるのでした。
また。
いくらジャッキー・チェン化を目論んでいるとはいえ、そこはトム・クルーズ。こればっかりはボクの専売特許だからさーと言わんばかり、美女を絡ませてきます。



左から、同僚・元嫁・
何気に全員、人を殺している、という恐るべし経験値(もちろん正当防衛です)。
おまけに。
今回出てくる3人の女性陣は全員、トムの全面的味方。お前は、島耕作か。追跡中に入り込んだオフィス内では、見知らぬおばちゃんまでも味方してくれる始末。
そんな風に甘やかされてるもんだから。
たまたま居合わせた女性警官に対し、「ボクの言うことなら聞くのでは」とばかり、「逃がしてくれ」とキラキラした瞳でお願いするトムが、バカ丸出しでしたな。
…はて、何の話だっけ…?

そうそう! 仲間想いであるからこそ、終盤は「絆」を武器に各エージェントが一丸となって奮闘!
ベンジー(サイモン・ペッグ)は、トムの右腕としての立場がずいぶん板に付いてきました。元嫁にトムの代弁として語るルーサー(ヴィング・レイムス)には、シリーズ全作に出ているからこその絆の深さを感じたものです。
シリーズおなじみ、というか、トム・クルーズおなじみの「トム走り」も相変わらず。この疾走感! カーチェイスでもそうですけど、流れるようなカメラワークが気持ちいいです。

こんなに走る姿が素敵な高齢者は、トムか柴田恭兵くらいだぜ!

「恭平走り」も負けてません。
というわけで。
本作には、最上級のサービス精神と、面白い映画にしてやるという情熱をはっきりと感じます。
だからこそ。
アクション映画をそんなに観ない私でも、本シリーズを観続けているのです。
ミッション:インポッシブル3の感想はこちら。
ミッション:インポッシブル/ゴースト・プロトコルの感想はこちら。
ミッション:インポッシブル/ローグ・ネイションの感想はこちら。
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