素人目線の映画感想ブログ

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ターミネーター2/続編が超えられない、最強の3人+敵! 

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  ターミネーター2
 (1991年 アメリカ映画) 
  100/100点


久しぶりに観ましたけど、こんなに大傑作だったとは。続編を観てると、余計にそう感じます。完璧なエンタメじゃないでしょうか。思わず、100点付けちゃうくらい感動!

これは…、『ニューフェイト』が頑張っているとはいえ、これと比べられたら相手が悪い。だもんで今回は、名場面だらけの本作の魅力を、今更ながら書いていきます。

<完全ネタバレです。>

ターミネーター23
〇「1」で敵だったT-800が味方に!
「昨日の敵は今日の友」
何度も本ブログで書いてるけど、「1」で最悪の敵だったT-800が、なんと味方側に付くという素晴らしいプロット。これだけで、本作は約束された傑作です。さながら、『ドラゴンボール』でピッコロが味方に付いたラディッツ戦くらいのワクワク感。この頼もしさはまさに、ダイジョーV!(シュワ出演の昔のアリナミンVのCM)


ターミネーター25
〇「1」で泣き虫だったサラが、屈強な戦士に!
「1」の時は普通の女の子だったサラが、こうも人格が変わるもんでしょうか。あるいは、母になったことによる『強さ』なのか。精神病棟からの怒涛の脱出時に言い放った「人間には215本も骨があるのよ。1本くらい何よ」は、ドS界に金字塔を打ち立てそうな名言です。

とはいえ、非情に徹しようとしながら、サーバーダイン社の科学者:ダイソンの始末を、すんでのところで思いとどまる弱さ(優しさ)も良かった。「本当に何かを作るというのは命を育てる事。それができるのは女だけ。男が作り出してきたのは死と破壊だけじゃない!」という、1991年にして前衛的な名言も光ります。


ターミネーター28
〇世間を賑わした美少年エドワード・ファーロング!
人類の救世主であり、そのために命を狙われるジョン・コナーの人物描写も面白いです。ツッパってる不良少年ですが、フツーの倫理観を持っています。嫌いなおばさんたちに逃げるよう伝えたり、人を無闇にコロしちゃいけないと、T-800をたしなめたり。…ATMから他人の金を引き出すのも罪だけどな。

ジョンは、母親から「息子」というよりも「救世主」として扱われることに不満を持っていたと思います。それは、「1」で急に「救世主の母」にされて怒りを爆発させたサラと同じ。ジョンはそんなことより、3人がだんだん家族のようになっていくことが嬉しくて仕方なかったと思います。『ニュー・フェイト』と違って、本作でジョンは戦士として覚醒したりしません。あえて、彼を一介の少年としてのみ描く、この秀逸さ。

そう。
彼らは、もう最強トリオなんですよ。
一片の無駄のないこの美しいトライアングルは、黄金比と言っていい。『ニューフェイト』の「4人」は多すぎなんです。高齢の二人のアクションを減らすために若い女性を入れたのでしょうが、はっきり言って散漫で人物描写が浅薄! その数合わせに敵も分散する能力設定になってしまって、さらに人数増えて画面がごちゃごちゃ! 


ターミネーター26
〇敵(T-1000)がちゃんと怖い!
本作の敵は、「液体金属」という得体の知れない力を持ちます。これが、見たこともない最先端のCGで表現されていて、当時は本当に驚いたものです。物理攻撃が効かない。バラバラにしても復活する。おまけに変身までできるというトリッキーぶり。どうやって対抗したらいいの!? とハラハラです。

演じたロバート・パトリックの冷たい容貌をさらに増長させたのが、彼の「警官」というスタイル。そのおかげでサイコパスのような不気味さまで纏い、最恐の敵に仕上がったのです。ネルシャツ着てご近所さん風だった『ニューフェイト』の敵とは、ワケが違うのよ。


ターミネータ
〇シンプルでいて、楽しいドラマ性。
物語自体は、実にシンプルです。でも、それがいいんです。『5(ジェネシス)』みたいに、変に「タイムパラドックス」だとか言い出さないのがいい!

1.ジョンがTー1000に襲われたところを、T-800が助ける。
2.ジョンとT-800が精神病棟からサラを助ける。
3.サラが、核戦争につながる研究をする科学者を葬りに行く。
4.その科学者と一緒に、研究データを壊しに行く。
5.あとはひたすら逃げて、最後はT-1000を倒す。


大筋はこれくらいのもの。
その合間に、ジョンとT-800の交流が丹念に描かれていきます。段々と通じ合う二人の姿が楽しいです。「人間とは」「倫理観とは」などなど、ジョンがT-800に教えていきます。これが実に巧い伏線となり、「アスタラビスタベイビー(地獄で会おうぜ、ベイビー)」とか、ラストの「涙」につながっていきます。

よくよく考えたら、スカイネットの研究データを壊すことで、未来の核戦争を食い止めた…という筋書きは、とても単純です。だから、続編でそれが覆るのは当然です。『ファイナル・デスティネーション』のように、決められた運命は変わらないのです。『ニューフェイト』もそうです。結局人間は同じ過ちを犯すという展開は面白い…はずなんだけど、その描写があまりに雑でいけなかった。


ターミネーター22
〇ひたすら続く文句なしのアクション。
序盤の大型トラックに追われる場面の鮮烈なこと。用水路に飛び込んでくるトラックの迫力。T-800がバイクに乗りながらワンハンドでショットガンをぶっ放すカッコ良さ! そのショットガンをくるりんと回して弾を装填する美しさ!

中盤の警察やSWAT部隊との戦闘も見応えたっぷり。「1」では警察署に乗り込んだT-800が、次々に警官を撃っていくのが恐ろしかったですが、本作では実に頼もしくて痛快。それにしても、みんな足を撃たれちゃって、後日の署内は松葉杖の警官だらけになるんでしょうね…想像すると、それも怖いな。

終盤の「追いつ追われつ」も凄いものです。一切途切れないアクション。T-1000は乗っていたヘリを墜とされても、トラックを横転させられても、凍らされても、バラバラにされても、いつまでも追ってきます。これにはTー800も思わず、「(ルパン風に)さっすが製造番号4ケタ、仕事熱心だこと~」と感心したとかしないとか。


ターミネーター27
〇素直に感激できるラスト!
大人になってから観た方が、感激は倍増でした。
T-800の名言「人がなぜ泣くのかわかった」もいいですけど、ちょっと直接的。
それよりも。
溶鉱炉に降りていくT-800の、ジョンに向けた最後のサムズアップ(親指立て)が泣けたー。ここには、最後の挨拶であると同時に、「心配しなくていいぜ!」というジョンへの気遣いもあると思うのです。あー、ただの機械のはずのT-800が、人の気持ちをおもんぱかっとる! おもんぱかっとるんやでー!

ということで。
30年前の映画とは思えません。今のアクション映画よりも全然良かったりします。

悔やまれてならないのは、本作以降のジョン・コナー役がエドワード・ファーロングでなくなったことです。主要キャラを別人が演じれば、当然シリーズの熱は薄れます。…とりわけ、『3』の衝撃たるや。キアヌ・リーブスが降板した『スピード2』のジャックくらい、誰これ…? なキャスティングだったものです。

仕方ないにしても…
少しは寄せろよ! ポケモンのサトシ以上に変わりすぎだよ! あまりに顔が違うから、認識エラーでT-800が煙吹いてたよ!(ウソ)

だから、『ニューフェイト』でジェームズ・キャメロンが大ナタ振った理由は、よく分かるんです。そうしないと、本作を盛り返すことが出来ない。それは正しいけれど…。

続編のどれもこれも太刀打ちできないのも仕方ない。本作は、アクション映画史に渾然と輝く大傑作です。

『ターミネーター・ジェニシス』の感想はこちら。

『ターミネーター・ニューフェイト』の感想はこちら。


  


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Posted on 2019/11/26 Tue. 21:44 [edit]

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