素人目線の映画感想ブログ

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ミッドサマー/「ミッドサマー・ランド」に行ってみたい。 

ミッドサマー
 ミッドサマー
 (2020年 アメリカ映画) 
  85/100点


ユニバーサルスタジオの次のアトラクションは、「ミッドサマー・ランド」だといいのにな! と思った私は、たぶん疲れているのだと思います。

いや、けど…、なんか楽しそうだなあ…と思ってしまったのです。開放的な自然や澄んだ空気感がいいし、建物の佇まいがスウェーデンぽいというか、さっぱりと、キチンとした感じだし。村の人たちは清潔そうで、優しそうで落ち着くし。

極めつけは。
白夜だから夜になっても明るいなんてワクワクするじゃない! 別世界みたいでさ。ここ観光して―! って思いましたよ。まー、たまに、誰かの顔がぺちゃんこになるのがタマにキズ。

ミッドサ3


<<ネタバレです>>


というわけで。
話題の本作をやっと鑑賞しました。前作『ヘレディタリー』が強烈だったから、アリ・アスター監督を警戒してしまったのです。けど、本作はだいぶマシ。というか、これ完全に笑わせにきてますよ。『ヘレディタリー』だって、ラストはあまりに超越していて笑えたもの。それが逆に現実感を吹き飛ばして「安堵」できたように、本作も全般的に冷静に観れたものです。

だって、素っ裸の男がイチモツを隠しながら走り回るなんて、『バカ殿』で似たようなシーン観たぞ。

だから本作は、シュールコメディと言ってもいいくらい。奇天烈な儀式に興味津々になっちゃった。それっぽいんだけど、不可解なことを真面目にやってる感じが、実に楽しい。拍手の代わりに、両手をひらひらってする仕草なんて、身もだえするほど微笑ましい。

だから、ペチャンコがなければ、こんな場所に行きたいなーと思った次第なのです。「ミッドサマー・ランド」 …作らないかなあ(割とマジで)。

ミッドサ2

とはいえ。
序盤のショッキングシーンはなかなか強烈でした。電話に出た瞬間、電話口から号泣が聞こえてくる、イヤなリアルさ。この時点で、うわ、さすがだなーと引き込まれました。アリ・アスター監督は、自分にイヤな事が起きた時の体験を、そのまま映画に使っているんじゃないか。『ヘレディタリー』でも感心したのは、大失態をやらかしたお兄ちゃんが、「それ」から目を背け、じっとベッドで横になって発覚を迎える、あのリアルさよ。

ほんとにこの監督は。
「怖い」とか「ぞっとする」というより、ひたすら「気持ちが悪い」と思わせる人です。過去の嫌な思い出を掻き出そうとしてきます。また、「人生は残酷なものだ」と思い知らせる描写は、ちょっとハネケっぽいかもなあ。

さて。
物語自体は、いたってシンプルです。「まるで異なる文化圏(スウェーデン:ボルガ村)にやって来た旅行者たちが、知らぬ間に、変な儀式に巻き込まれてました」って話。他人の文化に踏み入るアメリカ人の無神経さも、皮肉として描かれます。儀式にまるきり理解を示さなかったり、勝手に神聖な領域を侵した者ほど、ひどい結末を迎えていたように思います。

あと。
ボルガの村人たちの「無機質さ」 笑顔の裏で何かを隠している不穏な気配。洗脳を受け、思考が止まっているような奇怪な雰囲気が、『ローズマリーの赤ちゃん』のカルト集団とよく似てます。

ミッドサマー


<<結末のネタバレをします>>


本作の主人公:ダニーは、家族の喪失を経験し、彼氏に逃げられる恐怖を抱え、あまりの「孤独」で精神がボロボロでした。

そんなダニーは、ボルガで「家族」を見つけます。ボルガの人たちは、感情を共有します。ダニーが泣けば、一緒に泣いてくれるのです。これって完全にセラピーですね。それでダニーは「孤独」を克服し、心の呪縛だった「彼氏」を捨てる決断に至って救いを得るのです。

ラストカットが「彼女の笑顔」で終わる感じも、『ローズマリー』と一緒で、女性の強さを感じます。しかし同時に、危うさも感じます。女性は「共感」を求めがちだから、この世界はうってつけなのですが、ボルガ(カルト)に取り込まれたとも言えるのです。

果たして、ボルガの人たちは幸せでしょうか。彼らには、「個人的な部分」がほぼ見当たりません。恐ろしくシステム的な人生です。おまけに、女性は外部の人間の種子だけを求め、コトが終わった男をポイと捨てるカマキリのような生態です。そんなだから、「嫉妬」も「欲」も「不安」もありません。それは、いわゆる無垢です。「感情」が不幸を産むと考えるなら、ある意味、幸せと言えるかもしれません。

『マトリックス』のように、まやかしの世界の方が「幸福」と感じる者もいれば、「不幸」だと抵抗する者もいます。それは、人それぞれでしょうね。

ミッドサ4

といっても。
最も残酷だと思った場面が終盤にあります。生贄として志願したボルガの青年の最期です。「痛みを感じない」と薬をもらった青年でしたが、体に火がついた瞬間、あまりの激痛に泣き叫ぶのです。

「ギ、ギャゃぁぁぁぁぁぁぁーーー、イデェぇぇぇぇーじゃねぇぇぇーかよおおぉぉぉぉぉぉ!!!!」 

地獄のような痛みです。その刹那、彼は悟ったのではないでしょうか。「全てウソだった」と。それは、とてつもなく残酷な意味を含みます。『ヘレディタリー』と違い、全ての犠牲は「無意味」と思わせたから、そこだけは、本作の方がキツい。

そういうわけで。
やっぱり、「ミッドサマー・ランド」に行きたいなあ(!!??)

「ミッドサマー・ランド」のアトラクションのご紹介!!
入場条件:カップルでのご参加。
1.疑似太陽を浮かべた巨大ドーム内のご宿泊で、白夜を体験!
2.入場者(男性)はクマの着ぐるみ着用!
3.ボルガの儀式を自由にご観覧(ふれあいコーナーも併設)。
4.謎の液体ドリンク飲み放題。
5.〇毛入りのパイ作り体験!
6.高さ100mの崖からバンジーチャレンジ!
7.最後まで残った者が優勝のダンスコンクール開催!
8.あなたは彼を救えるか!? 炎の大脱出チャレンジ!

9.お帰りの際に、あなたの顔の型で作ったペッチャンコマスクを進呈!(それはいらん)

 
  


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Posted on 2021/01/12 Tue. 23:24 [edit]

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コメント

 

リメイクしか観てないけどウィッカーマンぽいですね

URL |  #- | 2021/01/16 22:59 | edit

コメントありがとうございます。 

ウィッカーマンはノーチェックでした。
オリジナルとニコラスケイジ版、どっちが面白いですかね?

URL | タイチ #- | 2021/01/19 11:35 | edit

 

リメイク版しか観たことないですが、多分オリジナル版ですかね〜?
リメイク版はだいぶマイルドにされてる感が……まぁ個人的に可もなく不可もなくと云ったところでしょうか

URL |  #- | 2021/01/25 01:19 | edit

返信ありがとうございます! 

リメイク版がマイルドなら、オリジナルの方が観てみたいですね!

URL | タイチ #- | 2021/01/25 14:52 | edit

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